マレーシアで日々暮らしていて感じること、それは「人生を楽しんでる人が多い」ってことです。
文化祭で子供以上に楽しむ人々
まず、親からして、人生を楽しんでいます。
書籍にも書きましたが、私が最初にマレーシア人と出会ったとき、華人のご夫婦は、小さい3人の子供を預けて日本へ旅行に来ていました。そのときに「え、お母さんが子どもをおいて旅行するのはありなのか」と驚いたことが、強烈な印象として残っています。
さて、実際にマレーシアに来てみると、彼女は決して特別な例ではなく、子供がいても人生を楽しむのは当然、という人たちがたくさんいるのです。
例えば、学校行事に参加すると、「子供以上に行事を楽しむ親の存在」が目につきます。
長男の小学校で、「インターナショナル・デー」という催しがあったのです。
これはそれぞれの子供がいろんな国の文化を調べて発表する催し。当時、小学校6年生の長男に割り当てられた国の担当は、「インド」でした。
インドのご飯や、ヘナのコーナー(ヘナと呼ばれる染物で手に絵を描いてくれる)、インド衣装、インド舞踊などをそれぞれ子供達が披露するのです。
ところが、蓋を開けてみたら、子供達が開店したヘナのコーナーに、大人である父母がたくさん並んでるのです。
みんな親が、お金握りしめてニコニコしながら並んでる。
「えっ、子供のための行事じゃないの」と私は思ったのです。
日本でなら、子供の行事を楽しむのは子供であって、親は見てるだけが一般的だとばかり思ってたので。
そしたら、列にいた同じクラスの中華系のお母さんが、「あなたも並んだら。親こそ楽しまなきゃね!」と。
別の年には、同じ「インターナショナル・デー」で、日本ブースでお好み焼きなどを作ったことがありました。日本ブースの人は真面目なので、みんな一生懸命に食べ物を用意。とても他のブースに遊びに行く余裕がない。
ところが、マレーシアブースにいた友達は、「あら、私全部のブースまわってご飯食べちゃったよ。すごーく楽しかった!」と。
あれ、同じだ、と。
楽しむこと=良いことだと考える人々
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。