木下優樹菜が用いる「事務所の力」

ヤンキーキャラが人気の木下優樹菜、キャラクターだけなら良かったのですが、姉が働いていたタピオカ店のオーナーに送っていたメッセージが暴露され、恫喝行為だと批判されています。なかでも話題になっているのが「事務所総出でやりますね」という言葉。それがなにを意味するのか、武田砂鉄さんが読み解きます。

「事務所のゴリ押し」という雑な表現

早いものでこの連載はあと数ヶ月で300回を迎えるが、これまで取り上げた芸能人や所属事務所から直接的に叱られたことはない。無論、重大な事実誤認などを指摘されれば対応しなければならないが、そもそも自分で考えたことを書いているだけなのだから、あちらから何かを言われる筋合いはない。これまで、トークイベントなどで、「ところで、cakesの連載は、事務所に連絡取っているんですか?」と二度ほど聞かれたことがあり、すっかり当惑してしまった。取っているはずがない。取る必要などない。

自分と同じように、芸能界で仕事をしているわけではない人が、会話に「事務所の力」を持ち込むことがある。もちろん、芸能人がいわゆる「バーター」でテレビに出演することもあるだろうし、出せば売れる写真集やカレンダーを出版する版元が、当事者のスキャンダルを掴んでも掲載を見送る、なんてケースもあるだろう。かといって、その存在自体を、「事務所のゴリ押し」という評定のみで済ませたり、人気が持続している状態を「事務所が強いから」と急いで分析したりする傾向が好きではない。

怒らせたって構わない

誰それが今の位置にいるのは事務所の力じゃなくて実力だよ、なんて主張したいわけではない。事務所の力はあるのだろう。でも、あれこれの議論を、とにかくそれのみで終わらせてしまう風潮が、日に日に安定感を増している気がする。別の媒体で、ある芸能人についての単発記事を書いた後、「今、事務所にチェックしてもらっています」とのメールをもらった時には、頭を抱えてしまった。この手の条件反射的な「事務所を怒らせてはいけない」という考えは、あらゆるところに存在している。ぶっきらぼうな言い方をすれば、別に、事務所を怒らせたって構わないはずである(もちろん、事実を歪めた形での誹謗中傷は論外)。

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365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

tzu_maniax #スマートニュース 12ヶ月前 replyretweetfavorite

11hotbomb #SmartNews ここでいう事務所は、韓国版朝鮮総連「民団」の事でしょう!そうででこられたら怖いでしょう!彼女の父親は、民団の幹部! #木下優樹菜 #民団 #タピオカ https://t.co/SlrQXUDA0T 12ヶ月前 replyretweetfavorite

pyonkiti82 #スマートニュース 約1年前 replyretweetfavorite

Kipfenberg1 一般的な日本国民の感覚では、彼女の言動は所属事務所も含めて「反社会的勢力」としての機能もあり、日常的に活用している。と受け取った。 約1年前 replyretweetfavorite