前回は、転勤族の妻として、頼れる仲間が誰もいない土地で第一子を産み、ワンオペで子育てに取り組んだ結果として【夫が会社員の状態で第二子を妊娠したら夫婦仲が破滅に向かう】と確信したことや、その理由について書いた。
そんなわけで、私はずっと悩んでいた。夫は絶対に第二子が欲しいと言ってくるけれど、自分の中では産むことが現実的ではなさすぎて。
夫に会社を辞めてもらうことになった日、はじめてピーンと来た
それで「産んでもいいけど、今の状況で子どもを増やしたら、私たちの夫婦仲は壊れると思うよ。こんな環境で私が1人でひたすら踏ん張って二人の子どもを育てることになったら、身も心もすごく消耗するから、私はあなたのことを嫌いになる。二人目を産んだら、離婚をすることになると思うよ」ということを、よく伝えていた。
産みたくないわけじゃない。というか、本当は産みたい。だって子どもは可愛い。育てるのも楽しい。産める期間は限られている。
だけど、子どもは本当に可愛いから、あまりにも大切だから、産むのであればちゃんと「もろもろ大丈夫。一人目のことも二人目のことも、ないがしろにしない。ちゃんと二人とも大切に育てられる」と思えてからじゃないと無理。
そんな風に、産みたい気持ちと、産めない理由が、いつまでもぶつかっていて、息子を産んでからの2年間私はずっと葛藤していた。
そんな中で、夫に会社を辞めてもらうことになった日、【就職が決まるまでひとまず無職になること】を想像していたら「いや、あれ、待てよ、むしろ!!!」と、はじめてピーンと来た感覚があった。
会社に入ってしまったら男の育休なんて取れる時代じゃないけれど……
会社に入らなければ、フリーランスとかフリーターなら、育休みたいなスケジュールが組めるじゃん!!!と。
「第二子を産んでも離婚に向かわないで済む道を見つけたかも!」と思った。
最終的に私が夫に伝えた内容
そもそも、もし仮に、育休を取得できたとしても【妊娠中のワンオペ育児はキツすぎる問題】が残ることが、私としてはずっと引っかかっていた。つわりの期間はしっかり休んでそばにいてくれないと困るし、緊急入院の可能性を恐れながら暮らしたくもない。育休だけじゃなく、産休も、つわり休暇も、(妻が)緊急入院した場合の(第一子をみるための)育児休暇もほしい。
って考えると、さすがに、国や会社の制度で「妻がつわり休暇」なんてのは、この先も作られないだろうから、世の中が変わることをアテにしていても、私にとって安心して第二子を妊娠できる状況は訪れない。
そんなことを考えていた結果として、「やっぱり、就職はしないでほしい!」という結論にたどり着いた。ということで、最終的に私が夫に伝えたのは、以下の内容だ。
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