捨て本

流れに身を任せる

ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!

<執着>
「自分の中の流れ」には逆らわない。
流れに身を委ねて、ただ、目の前のことに集中する。

 僕には人生の指針などないのだけれど、大事にしている考え方は、いくつかある。
 ひとつは 「水が低きに流れるように、自然に身を任せる」 ことだ。

 水は、山から集まって、やがて川となって流れていく。ときには滝もあるし、穏やかに流れていくこともあるだろう。
 さらに小さな川は集まり、大河となって、ゆったりと広い海に流れこんでいく。
 何者にも、せき止められない。
 せき止めようとしても、流れはどこかで必ず生まれ、別の支流から川となる。

 例えば、水に飲まれ、滝から落ちそうになってしまったら。
 そうならないよう努力はすべきだけれど、滝が間近に迫ったときは、どうしようもないのだ。
「落ちたくない!」などと考えて、もがいても仕方がないと、僕は思う。
「滝から水は落ちるもの。抵抗しても意味はない」と受け入れ、流れに身を任せてしまうのが最良だ。
 滝に落ちても、必ず浮上するチャンスはある。
 滝の向こうに延びる、また別の大きな流れに飛びこめたと考えればいいのだ。

 世間の人たちから見れば、堀江貴文という人間は、流れに逆らって生きているように見えるかもしれない。
 しかし僕本人は、逆らっているつもりがないのだ。
 ほとんど流れに身を任せている自覚しかない。
 ビジネスや遊び、お金も人間関係も、すべては流れのなかで、できている。自分から「こうしたい!」と願いながら取り組んだものは、あまりないのだ。

 誤解されてはいけないが、周りに流されるということではない。
 意識しているのは、「自分のなかの流れ」であって、他の人の流れとは関係ないのだ。
 人は、みんなそれぞれ自分にとっての川を流れている。 
 僕もまた、僕だけの川のうねりを、流れているのだ。
 
 周りに流されるのではなく、自分の川の流れに逆らわず、自分の運命に逆らわずにただゆっくりと流れていけば、必ず行くべき海へ出られる。
 僕の思考の底には、そんな確信がある。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

捨て本

堀江貴文
徳間書店
2019-07-30

この連載について

初回を読む
捨て本

堀江貴文

良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。 大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。 だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。 ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

egushin_ton >力を抜いて、だけでいい。そして目の前のことに、ただひたすらに熱中すること。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

megamurara 執着心を俯瞰できたら余計なものを捨てる、そしてことができるような気がしました。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

restart20141201 ゛力を抜いて、だけでいい。  そして目の前のことに、ただひたすらに熱中すること。  すると、人はいつの間にか、自分に合った仕事、人間関係、自分が在るべき場所へと、たどり着けると思う。゛ https://t.co/FIve4OK4kJ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite