ほくほくじゃがいものおいしさを限界まで引き出す「げんこつじゃがいもとモ―リョヴェルデ」

ほくほくしたじゃがいもが食べたい季節になってきました。ポルトガルでもじゃがいもは超定番の副菜。主菜の脇には決まって調理したじゃがいもが添えられているのだそう。今回ご紹介するのは、げんこつじゃがいもにモ―リョヴェルデという緑のソースをかけた料理です。パパッと出来上がるこのレシピ、ぜひ作ってみてください。

cakes読者のみなさま、こんにちは。

肌寒くなってきました。すっかり秋ですね。これからさらに寒くなるにつれて、じゃがいものほくほくが嬉しくなってきます。じゃがいもって焼いても揚げても茹でてもいけますが、みなさんはどんな食べ方を思い浮かべますか?

私の場合、じゃがいもと言えば断然蒸しじゃがです。親の転勤で幼少期に札幌に暮らしたことがあって、多分この頃の食生活が最も豊かだった覚えがあるのですが、その当時、道産のじゃがいもをしょっちゅう食べていました。とくに、蒸しじゃが。お昼と言えば3日に1度は蒸しじゃが。まだもうもうと湯気の上がっている蒸したてを少し割って、そこに道産バターと塩辛、あるいは道産バターと梅干しをのっけて。醤油はかけたりかけなかったり。醤油が多いと、じゃがいもの繊細な味が消えちゃうっていまでも思うんです。だから、かけるときはほんの少々でいい。それも飽きてくると、ほくほくを粗く割って、その上にシュレッドチーズをのせて、グリルでかりっと焼き直すなんてこともしたりして。もう、蒸しじゃが最高!の小学生でした。

数年前に仕事で青森に行った際も、入った店のメニューに蒸しじゃがに塩辛があったので酒のつまみに頼んだのですが、一緒にいた関東育ちの人全員に「蒸しジャガイモに塩辛!?」ってすごく驚かれて。このときは私の方がびっくりしました。何を言うんですかみなさん、じゃがいも界では、塩辛トッピングは常識です!なんて。ま、常識なんて、みんな違うってことですね。

ちなみに、いま現在好きな蒸しじゃがトッピングベスト3は、塩辛、梅干し、かなーり水をあけて、チーズがけの黒七味仕上げ。あ、変わってないですね。

ポルトガルもじゃがいも王国です。旅していると必ず目にするのが「げんこつじゃがいも」。ポルトガル語でBatatas ao Murro。鮮魚の炭火焼やタコのオリーブオイルグリル、牛ステーキの脇にも必ずくっついてくる、ポルトガルの超定番副菜です。たとえばこんな感じで。

これ、ただのじゃがいもなんだけど、ないとものすごく寂しい。これがないと、ポルトガルで食べている気がしないんです。じゃがいもを蒸したり焼いたりした後に、布をかぶせてげんこつでパンチして軽くひびを入れ、塩を振ってグリルで焼いたり、にんにくとオイルで焼き直して仕上げたりと、いろいろなパターンがあります。パンチしてひびが入ったところにオリーブオイルとニンニクの風味がしみ込んだ状態で焼き上げているものが、もっとも好みです。

料理未満の簡単さですから、ぜひ試して欲しい。私はこのげんこつじゃがいもに、ちょっと酸っぱくて辛いモ―リョヴェルデ(緑のソース)をかけてつまみにします。げんこつじゃがいもトーキョースタイル。ワインがいくらでもいけます。

たくさん作って器に盛ると、それらしいつまみにもなります。こういうシンプルなつまみって、いろんな味の酒に合わせやすいから重宝です。

では、じゃがいもを使ってパパっと作っていきましょう。

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げんこつじゃがいもとモ―リョヴェルデ

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ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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コメント

ymkkym おいしそうなレシピなんだけど、蒸しじゃがに塩辛トッピングが頭から離れない。。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite