見落とされがちなきょうだい問題

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCの子を育てる親向けに、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本』をcakesで特別連載!(毎週木曜更新)

見落とされがちなきょうだい問題

 どこのきょうだいにも、母親の愛情を求めてのせめぎ合いというのがあるものです。親が「どの子もかわいい」「どの子も大切」という姿勢だとあまりトラブルになりにくいの ですが、母親からかけられる愛情に大きな偏りがあると、それは子どもの心に影響を与え ます。
 たとえば、わりと問題が起こりやすいのが、きょうだいの中に、障がいのある子がいる 場合です。重い障がいのある子がいると、親の意識はどうしても障がいのある子のほうに 集中してしまいます。他の子が、軽い発達の凹凸があったり、HSCだったりしても、そ こまで目が行き届かずに放っておかれてしまうといったことがあります。十分な愛情や適 切なケアがなされないわけです。そうすると、その子はストレスを高めます。
 あるいは、障がいの重い子に対して、他のきょうだいが一生懸命、面倒を見る。優しく ていい子です。しかし、本当はその子だって愛情を注いでほしいという感情が心の奥底に あります。心の中では、いろいろなことを我慢しているのです。優しい子ほど、「自分はわがままを言ってはいけない」と自分を抑えつけようとする。そしてストレスが溜まってしまう。結果、面倒を見ていた優しい子が、本当のことを言えず、誰にも弱味を見せられ なくなってしまうケースもあります。
 HSCの場合でもそうで、感じやすい心を持っているだけに、さまざまな葛藤が生じや すくなります。

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子どもの敏感さに困ったら

長沼 睦雄

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCを育てる親に向けて、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本...もっと読む

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