佐々木俊尚の“質問力”
知りたいことは理解。言いたいことも理解。だから全部理解?
自分にとっては興味のある話題。
だけど、きっとほとんどの読み手にとっては、どうでもいいだろうなと思う話題。
そんな話題は自分の心の奥深くにしまっておけばいいだろう。
そして趣味の近い仲間と出会ったときだけ、思う存分語り合えばいい。
……って、そんなわけにはまいりません。
自分の興味を、他人にまで広げてこその発信力。
「自分の興味」に振り向いてもらいません? そのための方法をお伝えしましょう。
いいですか。いきますよ。
それは「〝問い〟から書きはじめること!」です。
ええ? 星野源さんに続いてまた〝問い〟?って声が聞こえてきそう。
でも問いといっても、ただの問いじゃないのです。
わかりやすい議論の入り口として、
あえて「答えのわかりそうな問い」を用意するんです。
アメリカ、フランス、日本における映画の違い。
まあ映画をそこそこ観る人なら、日常会話に出てきてもおかしくない話題でしょう。
でもこの文章、こんな問いかけから書き出しているのに、
「映画」についてじゃなくて、
「日本とアメリカの文化の差とメディア」について語っているのです。
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