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こんにちは、きのコです。
最近、人間関係における「甘え」について、とても悩んでいることがあります。
恋人Iさんとのコミュニケーションが、どうにもしんどいのです。 近頃の彼は仕事が激務で、人間関係もうまくいっていないみたい。誰かが裏で自分のネガティブキャンペーンを張っているとか、そういう愚痴を私に言うことが増えました。 それに、いわゆる社畜が嫌いなようです。自分で自分の仕事をコントロールできない人、自分で休みを勝ち取れない人に対しては特に辛辣です。
Iさんが愚痴を言い始めると、「大切な彼がつらいんだから、受け止めなきゃ…」と思いつつ、私もだんだんつらい気持ちになってきます。 他人の怒りや苛立ちなどのネガティブな感情には、強いエネルギーがあるもの。それが大事な恋人の怒りならなおさらです。 怒りの言葉をずっと聞かされていると、自分までイライラしてつらくなってきて、つい刺々しい反応を返したりしてしまうのです。
そういうつらさをSNSで相談したりすると、それにも愚痴を言われます。SNSで、Iさんとのコミュニケーションがうまくいっていないことを書くのはやめろ、と言うのです(ちなみに、こういう記事を書くのはOKだそうです)。
元恋人Fちゃんの気持ちが、今ではよく分かる
私は、インターネットの世界は基本的には「嫌なら見るな」がエチケットだと思っています。 「レペゼン地球の炎上で、考えさせられたこと」や「ポリアモリーを語る人たちに伝えたいこと」でも書いたことですが、「俺が不快だから、XXXについて発信するのをやめろ」と、他人の発言を制限することはできません(もちろん、悪意ある事実無根の誹謗中傷などに対しては、毅然と抗議したり反論したりする必要があると思います)。
一方でIさんは、彼のもう1人の恋人・Jちゃんに私への愚痴をこぼしたりもしているので、そこはお互い様というもの(困惑しているJちゃんに対して、申し訳ない気持ちもあるのですが…)。 私はIさんの好きなところを惚気けたり、嫌いなところを愚痴ったりしたいし、彼にもそうしてほしい。惚気けるか愚痴るかどちらかだけというのは、どこか歪で不健全だと思っています。
「恋人に捨てられるのが怖くて、伝えられなかった言葉」でも書きましたが、私自身、自分がつらい時に恋人に愚痴をこぼして、鬱陶しがられ拒絶された経験があります。「恋人だからって、私をネガティブな感情のゴミ箱にしないで」「甘えるな」という元恋人Fちゃんの気持ちが、今ではよく分かるのです。 とはいえ、Iさんに対して「愚痴を言うな」と切り捨てたいわけではない。受け止められるものなら、受け止めたい。そのバランスに悩んでいるのです。
一緒にカウンセリングに通っているけれど
Iさんと私は、そんな2人のコミュニケーションの問題を解決するために、一緒にカウンセリングに通っています。 ところが最近、彼が仕事の都合で、カウンセリングを立て続けにキャンセルするのです。
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