GAFAと公正に競争できる環境の整備が必要だ
公正取引委員会 委員長・杉本和行
日本でもGAFAの影響力が強まっている。「市場の番人」である公正取引委員会はどう対応していくのか。杉本和行委員長に聞いた。
── 拡大し続けるGAFAの存在をどう見ていますか。
GAFAのようなプラットフォーム企業は、消費者に対し有益なサービスを提供している。ただ、プラットフォームビジネスは利用者が増えれば増えるほど利便性の高まるネットワーク効果があり、限界費用もかからない。巨大化しやすく、マーケットにおいて支配的地位を占める傾向がある。
だからわれわれは「アビューズ・オブ・ドミナンス(支配的地位の濫用)」が行われていないかを監視する必要がある。そうした行為が行われると、イノベーション競争を阻害するからだ。
── GAFA全盛の時代にこそ求められる公取委の役割とは。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。