「キスしてもいい?」と確認されるのを嫌がる女性
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
以前も触れた、歌人の穂村弘さんが漫画家の吉野朔実さんから聞いたエピソードで、吉野さんが長年友達としてつきあっていた男性に不意に迫られたとき、とっさに出た言葉が「あたしが悪かった」というものです。このエピソード、有名なんですね。みんな色々と思い当たることがあったり、考えることがあるから、よく引用されるエピソードなのでしょう。
ちなみに穂村さんはこの「あたしが悪かった」という吉野さんの一言に対して、①吉野さんが冷静にその場の状況を把握していること、②長年の友情に基づく思いやりを保持していること、③それ以上の可能性はゼロであること、以上の全てが込められている完璧な3点セットと解説しています。この吉野さんの言葉に対して、「悪かった」なんて言う必要ないって感じる女性もすごくたくさんいると思います。どういうつもりだって憤る方も多いですよね。もっともです。
この男性は、吉野さんは自分に気があるはずって完全に勘違いしていたのでしょう。前回はその辺りの男の勘違いがなぜ起こるのかについて、実際に行われた「性淘汰」の実験の話をご紹介しました。勘違い男ばかりが残るという絶望的な結果だったんですが、では男性としてはどうすれば良いのでしょうか? それが今回のテーマです。
何度かデートを繰り返すと、男性はもうそろそろキスの段階かなって思い始めますよね。そんなとき、女性に「ねえ、キスしてもいい?」って「承諾を得る」のはどう思うか、女性陣に質問してみたことがあります。「林さん、ダメダメ、キスは『来た来た来た!』ってあの瞬間が良いんだから」だそうです。これ、聞くことを嫌がる女性がほとんどで、承諾を得てほしいという女性はいませんでした。雰囲気を見極めて、ロマンティックなキスをしなきゃいけないそうです。