以前、コストカットとフラワーアレンジメントでの奮闘について語った。
フラワーアレンジメントをプロに任せ、コストをベンの両親にお願いすることでとても助かった。けれどもそれだけだとデコレーションが足りなかったし、だからといってさらに寄りかかるのは心苦しかった。
自分でできるアイディアを探してネット検索(特にピンタレスト)しているとき、ある共通点に気づいた。
それは、巨大な白い布地だ。
ピンタレストに出てくるウエディングの豪華なデコレーション例
これを使うだけでいかにも「ウエディング!」という感じになっている。
この布さえ使えば、私にだって豪華デコレーションができるかもしれないと思った。
そこで布地の正体をまず探り出したところ、シーアボイル(Sheer Voile、透明のボイル地)というものらしい。とりあえず、試しに10ヤード購入してみたところ、名前にあるようにやや「シーア(透明)」で柔らかく、ボリューム感があって扱いやすそうな布地だった。
納得したので、必要なエリアを計算して、シーアボイルを40ヤード、もっと透明で感触が異なるチュールを20ヤード、光沢があるオーガンザを10ヤード注文した。すべて白だが、布地が異なると使い勝手が異なるし、混ぜて使うことで、デコレーションに深みが出てくる。それもこの体験で初めて知った。
もうひとつピンタレストのデコレーション例で気づいた共通点が、「白い花と緑の葉」である。
それらを使って、「デコレーション案」を実際に作ってみた。
花嫁が登場するときに降りてくる予定の階段を試しにデコレーション
これに使ったのは本物のバラとユーカリの葉だが、これを実際の自宅ウエディングに使うことはできない。なぜなら、当日にデコレーションしないと枯れてしまうし、当日にはそんな暇がないとわかっているからだ。
シルクの造花も考えてみたが、夫から「花のマネをした偽物は嫌い。チープに見える」と最初から却下されてしまった。バラとユーカリのドライフラワーを作ってみたが、ウエディングにふさわしい生き生きとした感じがない。
バラの正体は、まさかのアイテム
悩み抜いてたどり着いたのが「紙で花を作ってはどうか?」という案だ。造花は本物を真似ているからチープに見える。でも、紙の花なら最初から本物のフリをしているわけではなく、アートである!
そう言ったら、娘から「幼稚園のお飾りみたいなのはやめてね」といわれた。
「そんなお飾りするわけないでしょ!」と言い返したが、じつは、私の頭にあったのは、小学校6年生のときに新入生を歓迎するために作ったちり紙の花であった。
幼稚園のお飾りにならないよう工夫しているうちにアート熱が出てきた。
ちり紙だとチープだし、濡れたら駄目になってしまう。もっとタフで、しかも透明さと柔らかみがある薄い紙とは何だろう?
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