冬の海外旅行は東南アジアがオススメ!

cakesでは、主にお金や経済についての連載をしている経済評論家の佐藤治彦さんですが、趣味は旅行で、ほぼ毎月のように旅行に出かけています。海外旅行のパックツアーをどううまく利用するかという書籍も5冊出版していますが、この連載では、海外パックツアーだけでなく、海外個人旅行や、国内旅行も含めて、旅をもっと楽しく、お得にする方法、あまり知られていない旅の情報を紹介してきます。
まずは、冬の海外旅行に東南アジアがオススメな理由と、持って行くとちょっと便利なモノのご紹介。



台湾・台北 忠烈祠

Go South !  いよいよ到来、アジア旅行のベストシーズン

毎年夏になると、何人もの人から夏旅の相談を受けます。多くの人が、今年の夏休みは台湾に行く、ベトナムやタイに行くと言います。お盆の一時期を除くと価格も高くなく、気軽に行けるツアーがたくさんあるからでしょう。
「夏休み期間なのに、なんでこんなに安いのかしら?」と思う価格帯のものもあります。それは、きっとベストシーズンではないからです。
私も一部の例外を除いて、夏のアジア旅行はあまりオススメしません
例外とは、マリンスポーツを楽しみに行く場合やリゾートホテルにのんびり滞在するタイプの旅です。
1日のほとんどをホテルのプールやスパでのんびりすごす。ショッピングセンターなどで買い物をする。 そんな何にもしない観光なら夏のアジアも悪くありません。


ベトナム

陽射しが弱い時間に2時間ほどホテルの外で観光をする程度ならいいと思うのですが、東南アジアの世界遺産を訪ねるような、一日にいくつもの観光スポットをまわる団体旅行に行くのはオススメしません

日本で真夏日、猛暑日にわざわざ外を出歩きますか? 
通常の団体旅行は、わざわざ猛暑日の昼間に何時間も外を出歩き回ることを意味します。観光に適した季節ではないのです。

さらに問題があります。
それは台風です。
台風で出発のフライトがキャンセルされた場合は、それでなくても短い東南アジアの旅行がさらに短くなる可能性があります。現地で台風に合えば、観光は中止となりホテルにいるだけになってしまうこともあります。

最悪なのは台風で帰りのフライトがキャンセルされ、帰国が遅れてしまう場合です。
個人で旅行している場合は、フライト情報の収集から帰国するための振替の飛行機の座席の確保まで自分で行わなくてはなりません。また、延泊のホテルの手配も必要です。 団体旅行であれば、このような面倒なことは旅行会社が手配はしてくれますが、延泊のホテル代や食事代の負担は本人が払わなくてはなりません。台風が去ったとしてもすぐ翌日に帰国できる保証はどこにもありません。

このようなことを考えると夏のアジア旅行は価格は安いがリスクは高く、日中の観光は辛いと言えるのです。
国内旅行でも台風は困りものです。
台風シーズンの旅行は出来るだけ団体旅行にしないで、キャンセルや変更のきく鉄道、新幹線などで手配する。宿泊も直前までキャンセルできるもので手配しておくことがオススメです。
幸い台風はやってくる前にわかります。余計なお金がかからずキャンセルや変更がきくのであれば天気予報などで数日前に旅に行くかどうかの最終判断ができるのです。

一方、10月の終わりから3月のはじめまではアジアで台風が起きることはほとんどありません。
寒い日本から南に行けば暖かく、しかし酷暑という状況でなく観光を楽しめるベストシーズンです。
台湾から南のアジアの旅行はこれからがベストシーズンです。価格も年末年始を除けば手頃なものが多く嬉しい限りです。


タイ スコタイ遺跡

国内ツアーで狙い目の「補助金旅行」

台風や地震など自然災害が少なくない日本。
観光地もその被害を被ることも珍しくなくなってきました。
観光は地方経済を支える大きな柱の一つになってますから、地元経済にとっては大打撃です。 
観光業は、輸送手段もホテルなどの宿泊施設も、今日のものを明日に回すことができない生鮮食品のようなもの。
ですから、少し価格を安くしても、日々の稼働率を上げていきたいのです。

さらに大手旅行社の国内パック旅行などの宣伝の中に、「このツアーは1万円の補助金をいただいています」と明記され販売されているものを見受けます。
自然災害などで打撃を受け観光客が落ち込んで困っているときに、地方自治体などから特別に補助金が出ているツアーです。少しでも早く観光客を回復したいのです。
観光などは口コミも大切ですから、風評被害などを払拭したい、出かけた人が戻ってから良かったよと周りに宣伝してくれることも期待しているわけです。 
通常よりも安く行けて、観光地の地元経済の応援ができるのであればウィンウィンの関係だと言えます。

自然災害ではないのに、補助金が出ているツアーがあります。
特に国内各県に多く誕生した空港の活性化、航空路線存続のためのものが目立ちます。
せっかく空港を作っても利用者が少なければ航空会社は路線の減便、廃止を決断します。東京や大阪など大都市と定期便ができたとしても存続はその後の利用状況によるのです。多額の税金を投入して作ることもある空港ですから批判を浴びかねません。

空港利用者の維持と、地元経済のために多くの観光客を県外から呼び寄せたい。
そこで、各県は旅行会社に働きかけ、飛行機を使うことを条件に補助金を出し観光客を誘致することがあります。 これらのものは、数年に渡って行われるものも少なくありません。 特に各県が望むのは通年の定期便の確保です。 そこで、観光のオフシーズンなどに特に補助金を出して誘致しようとします。

狙い目は観光のオンシーズンからオフシーズンに移行する辺りです。
この時期はオフシーズンといっても、気候的に季節の変わり目というだけで決して観光に不適切なわけではありません。むしろ、観光客でごった返すシーズン真っ盛りよりも観光しやすいことも多いです。これから見頃をむかえる紅葉、イルミネーションなどの夜景を目玉にしたもの、海の幸や豪華なホテルなど、さまざまなツアーがあり、狙い目です。

2019年5月 2泊3日の熊野旅行ツアーへ
ただこの補助金ツアーですが注意したいこともあります。
観光パンフレットなどに「補助金1万円をいただいて」などとあると、私たち消費者は1万円安いツアー、1万円得するツアーと思ってしまいます。 しかし、よくそのツアー代金を見てみると、大して安くないなと思うツアーも散見されます。 

各県からの補助金は旅行会社の利益にほとんど消えているんじゃないの?と穿った気持ちが湧いてしまうものもあります。 
パンフレットやチラシには補助金を1万円もらっていると書いてあっても、通常より1万円安くツアーを販売していますなどとはどこにも書いていません

私たち消費者は、バーゲンとか得するという言葉に弱いもの。本当に得になっているかどうかをきちんと見定めなければなりせん。
そのために必要なことは何でしょう? 
比較対象し、安いか、得なのかを確認する資料が必要です。

気になったツアーやいつかは行ってみたい観光先があったら、たとえ、今年は行かないとしてもパンフレットを価格表とともに資料として保存しておくといいです。
保存しておけば、補助金が付いているものとついてないツアーとを比較できるからです。
ネットは便利ですが、過去のツアーの内容や旅行代金までは調べられません。
ですから紙媒体の資料を手元にとっておくことが大切なのです。

旅の隠れ便利グッズ 

最後にあまり語られない旅の便利グッズをご紹介。
便利ですけど見栄えが良くないものもありますから、一緒に旅する人への配慮もしながら使ってみてください。

まずはスーパーやコンビニでもらえるレジ袋です。僕は大小5枚くらいは持っていきます。ほとんどかさ張らないことも気に入ってます。 
海外のスーパーで買い物をするとアジア以外ではたいレジ袋が有料だから?と思われる方もいるかと思います。
もちろん、そういうときにも使うのですが、活用例は他にもいろいろとあります。

例えば、ツアーのランチで注文したサンドイッチが思ったよりも大きくて全部は食べきれない
考えてみると夜はゆっくり食事をしている時間がないとか、ホテルの部屋でワインでも飲むときのツマミになりそうとかで、持って帰りたいなあと思う時があります。
お店の人にテイクアウトをいちいち外国語で頼むのも面倒。
そんな時に、レジ袋をカバンの中からさっと出して入れてしまいます。そしてゴミ出しの時のように密閉状態に結んでしまうのです。あとは涼しげなところで保管できれば、半日くらいはフレッシュなまま美味しく頂けます。

団体旅行で毎日のように宿泊先が変わる旅の場合には、それぞれのホテルの冷蔵庫に入れたい飲み物や洗面用具一式などを、それぞれの袋に入れておくと超短時間でセッティングできて便利です。
また洗面所から撤去する場合もあっという間にスーツケースにしまえます。
女性などは洗面用具はきちんとしたポーチなどに入れておきたいのでしょうが、かさ張りますし、海外のホテルは洗面台が狭くて置き場所に困るときもあります。
そんな時でもレジ袋に入れてあるものならば洗面所のドアノブに引っ掛けておくこともできてとても便利なのです。


このようにタオルの横に洗面道具を引っかけておける

レジ袋は本当に便利です。 国際的にもレジ袋の環境に対する問題が広がっています。そのためにも今あるビニール袋を簡単に捨ててしまうのではなく、徹底的に活用してもらいたいものです
お土産の買い物のかさばる包装を捨てる時など、ホテルのゴミ箱が小さすぎて入りきれない。そんな時にも活躍しますよね。

次に割り箸、プラスチックのスプーン、しょうゆ、輪ゴムも必ず持っていきます。
これは、日々の惣菜や弁当などに付いて来たもので使わないものを取っておき旅に持っていくだけです。 海外のスーパーでヨーグルトやアイスクリームを買ったものの、スプーンが付いていないなどのときに活躍します。ツアーで出てきた料理にちょっとしょうゆをかけ箸で食べるとちょっとホッとしたりもします。

長旅の時に必ず持っていくのはクリーニングを出した時に付いてくるプラスチックのハンガーです。これをいくつか持っていきます。 
旅行は長期間でも出来るだけ荷物は少なく小ぶりのスーツケースで旅行できると楽チン度が増します。 旅で一番かさばるのが衣類です。
2泊以上するホテルの初日のバスタイムで下着やTシャツなどを一緒に洗い、すぐに干します。すると早ければ翌朝には乾いている。 ホテルのクローゼットの洋服掛けに干すこともできますが、乾かすには風通しのいいところに干すのが一番。
ところが最近のホテルのハンガーはクローゼット据付で動かせないものが多い。そこで持参したプラハンガーが活躍します。フェイントでクローゼットがない、ハンガーない場合も慌てずに済みます。

また、僕は日々愛飲している黒烏龍茶などの350mlのペットボトルも何本か持っていきます。
水こそ日頃の体調を維持してくれる重要なものだと思うからです。 また、旅行中に飲んで減っていくと帰りはスーツケースにお土産のスペースができるので便利です。

ただし、何本かは空いたペットボトルも捨てません。
ホテルで水洗いして逆さまにして水を切っていくつか持ち歩きます。
というのも、街でワインを調達し部屋飲みしようと買ってくる。部屋でのんびり飲んでも1本は開けられずに残ったりする。その残りを捨てずにペットボトルに入れて蓋をして次の宿のナイトキャップにするのです。 開栓し半分だけ残ってるワインの瓶を持って歩くのは重いしかさばる。その点、ペットボトルなら軽いし便利です。

日本のペットボトルはクオリティが高く、きちんと蓋をすれば漏れる心配はまずありませんから、安心してスーツケースの中に放り込めます。
1リットルのジュースなどを買った時にも重宝します。最近は空のペットボトルを日本から持っていくくらい重宝しています。
海外でも焼酎や日本酒を飲みたいという方には、日本から日本酒や焼酎などをペットボトルに入れ替えて持っていくのもオススメです。

この連載について

楽しく得する旅行攻略術 ♪国内・海外、旅の裏話♪

佐藤治彦

経済評論家にして旅行マニアの佐藤治彦氏が、73の国と地域を自腹で旅してわかった、旅を堪能するコツと技術! 主要な観光地を効率的に廻ってくれて、チケットやホテルの手配いらず、スーツケースも運んでくれて、何かと便利なパックツアー。一方、自...もっと読む

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satoharuhiko2 台風19号が日本に襲来しようとしているこのタイミングで恐縮ですが、呑気な旅行に関する連載が始まりました。完全に無料で読んでいただけるので、ぜひ一読していやってください! https://t.co/ZEyv9ZCy0G 2ヶ月前 replyretweetfavorite

SatoHaruhiko 台風19号が日本に襲来しようとしているこのタイミングで恐縮ですが、呑気な旅行に関する連載が始まりました。完全に無料で読んでいただけるので、お暇なときにでも。ぜひ一読していやってください! https://t.co/3H5zyJdZh6 2ヶ月前 replyretweetfavorite