「一般の人って、100%でやってない」
人に対して、「そんなんじゃ100%じゃねぇだろ、もっと本気出してこい」と数値を打ち出してくる人がとっても苦手であることに気づいた。どうしてあなたのバロメーターにこっちの体を合わせていかなければならないのだろう。オマエの100%はオマエだけに向けてろよ、と思う。こっちを見て、「まだまだ100%じゃない」なんて言ってくる人は、自分の100%と他人の100%が異なることも想像できていない。あなたからは私が80%にしか見えないとしても、私は私で100%だと思っているかもしれないし、60%くらいだと思いながら、それでも別にいいでしょ、と日々をこなしているかもしれない。
もう1年半も前になるが、いまだに記憶しているのが、『ボクらの時代』(フジテレビ系)のヒロミ&坂上忍&サンドウィッチマン・伊達みきおの登場回(2018年4月15日放送)で、ヒロミが「一般の人って、言い方に(気をつけないと)、これ、叩かれそうだけど、100%でやってる人、そんなにいねぇんだよ。100%でやんなくていいんだよ」と述べていたことだ。「自分は自由に生きています」「大物に対しても物怖じしません」というプレゼンを、スタジオにいる後輩たちに察知させ、精一杯持ち上げてもらっているヒロミの現在って、こちらから見ると到底100%でやっているようには見えないのだが、そうやってパーセンテージで他人を計測してはいけない。
芸能人としての特権性を確保する
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