わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

最愛の息子が死後、白鳥になって飛んで行ってしまった【第十二代⑩】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

ヤマトタケル、帰還の途に病没。
白鳥陵(しろとりのみささぎ)①

ヤマトタケルは尾張(おわり)※1に帰ってミヤズヒメ(宮簀媛)を娶り長く逗留しました。近江の胆吹山(いぶきやま)※2に荒ぶる神がいると聞いて、ミヤズヒメの家に剣を置いたまま、歩いて胆吹山に登っていきました。すると山の神は白い大蛇になって、行く手を阻みました。
「この蛇は、きっと山の神のお使いだろう。神の本体さえ倒せば、お使いなど取るに足りない」

ヤマトタケルが白蛇を踏み越えて進みますと、山の神は怒って雹(ひょう)を降らせ、山は霧に包まれてヤマトタケルは道に迷い彷徨(さまよ)いました。霧を押して進み、抜け出せたものの、正気を失い酔ったようになってしまいました。山のふもとの泉の水を飲んで、やっと目が覚めました。それで、この泉を居醒泉(いさめがい)※3というのです。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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