先日、代々木忠氏著作「つながる」の読書会に参加してきた。主催者はヨガ講師の田原佐和子さんで、ゲストに有名AV監督の市原克也氏と、これまた有名AV男優の森林原人氏が来ていた。参加者は約30名で男女の比率は1対4くらいだろうか。台風の影響もあって天候が思わしくなかったのに、満席状態である。こぢんまりした会ではあったが、内容といい、主宰者と参加者それぞれの意気込みといい、かなり濃密だった。
自分の秘部に不安を感じたのがきっかけ
失礼ながら、私は代々木忠監督作品を一切観ていない。そもそもAV自体ほとんど観ておらず、森林原人氏も映像より先に彼の著書で知ったくらいだ。彼の考え方に共感して、すっかりファンになった。そこでやっと彼が出演するAVをちょろりと観たのだが(それと知らず観ていた作品もあった)、女性の扱いのていねいさ、見せ方の巧さに胸打たれた。代々木忠監督も然りで、著書を拝読し、考え方や思想に感銘を受けた。その流れで「読書会」に参加したのである。
もっと平たく言えば、「つながる」を手に取ったきっかけは、自分の秘部に不安を感じたからだ。詳しくは『女性たちがいそしむ、秘密の肉体改造』『某整形外科で秘部を診断してもらったら』を一読していただきたい。私自身の年齢を危惧して心配になったのもあるが、世にあふれる情報に翻弄された結果、美容整形にまで到達してしまったと言っていい。
この連載の初期、『膣トレに励む女の勘違い』で、私自身が膣トレに警鐘を鳴らしていた(というか、やりすぎ、勘違いはよくないと示唆した)にもかかわらず、トラップにはまってしまった。自分の身体を調べたり、確認しに行ったり、医師に話を聞いたのは無駄ではないし、後悔もしていない。
ただ、謎は謎のまま、自分の中でケリをつけるしかなかったのが口惜しいといえば口惜しかった。事実、私の赤っ恥話に賛同してくれた女性もいて、感想を送ってくださった方も何人かいた。私の気持ちを代弁してくれてありがとう、的な。これには私のほうが涙したくらいだ。