堀江貴文
制度のもと安定した仕事を続けられる人生なんて幻想
ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない”新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!
<貯金型思考と投資型思考>
正体不明の不安から逃れるのか。自己投資に向き合うのか
まず本書におけるベースの考え方を整理しておこう。好例が「貯金」だ。
日本人の多くは「いざというときのために備えなさい」と、脅されるように貯金を奨励されてきた。だが、「いざというとき」とは、何だろう? 貯金型思考は、この瞬間にありもしない、「いざ」という正体不明の不安を軽減するための呪縛でしかない。むしろ「いざ」が膨らみ、不安は固定化する。「貯金がないと不安」という人は多い。自信がないからだ。人生を切り開く、己の能力を信用していない(または磨く努力をしていない)から、財力があればどうにかなるという、お金への残念な妄信に陥ってしまう。もし、たしかな自信を築いていれば、手元のお金は投資に回せるはずだ。毎月3万円をちまちま貯金する人と、毎月3万円を自己投資に充て、能力の伸びしろを自力で育める人、どちらが今後の世界を生き抜けるだろうか?
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この連載について
堀江貴文
良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。
大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。
だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。
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著者プロフィール
1972年、福岡県八女市生まれ。実業家、株式会社ライブドア元代表取締役CEO、SNS media&consulting株式会社ファウンダー。
ライブドア代表取締役CEOだった2006年、証券取引法違反で逮捕され、懲役2年6ヶ月の実刑判決が下る。2011年6月収監、13年3月仮釈放、同年11月刑期満了。
現在は、ロケットエンジンの開発を中心に、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の運営など、幅広く活躍。
著書に『拝金』『成金』『君がオヤジになる前に』『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』『君はどこにでも行ける』(以上、徳間書店)、『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』(ベスト新書)、『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』(小学館)、『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』(ぴあ)など多数。