お香典に馬肉はいかがだろうか【熊本・馬刺し】

無職の漫画家・カレー沢薫氏が「部屋から一歩も出ずに全国津々浦々の食い物を手に入れ、部屋から一歩も出ずに食う」連載、「ひきこもりグルメ紀行」が返ってきた! 今回のテーマ食材は熊本の「馬刺し」です。動物の死骸界においてメキメキと頭角を現してきたヤツをカレー沢氏はどう食らったのでしょうか。最後には「馬刺しで社交」という、実社会で役立ちそうな知恵も披露してくれました。

みんなは動物の死骸は何が好きだろうか。

我が家は金銭的事情と、かさ増しがしやすいという理由でもっぱら豚の死骸を食べているが、他に食卓に挙がる死骸と言えば牛か鶏あたりだろう。

だが送られてきたのは別の死骸である。「馬」、これが今回のテーマ食材だ。
死骸リーグの一軍が、牛、豚、鶏だとしたら、馬肉は二軍だろうが、あくまでそれは登板回数が少ないというだけで、肉としての実力は一軍以上だという。


霜降り馬刺し。にんにく、しょうが等の薬味と食べよう。

今回送られてきたのは、熊本県の「菅乃屋」の馬刺しである。
馬肉と言えば熊本県だが、何故熊本で馬肉が栄えたかというと、どうやら熊本城を築いた加藤清正が出兵の時に食料に困り、軍馬を仕方なく食ったら美味かった、というところからきているようだ。

このように、食うに困って食ってみたら意外と美味かった、という食べ物は数多い。しかし同じぐらい、食うに困って食ったら死んだ、というケースもあるだろう。身をもって我々の食生活を気付いてくれた先人には感謝である。

インスタ界が「生肉欲」にあふれているらしい

「世界一美味いゴマ油の食い方」でおなじみだった「レバ刺し」が食べられなくなって久しいとおり、今日本で「生肉」を食べるのは非常にハードルが高い。 飲食店で生肉料理を出そうと思ったらかなり細かい条件をクリアしなければならない。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

カレー沢薫先生、10周年おめでとうございます!! クレムリンは電子で読めるニャ。

クレムリン(1)

カレー沢薫
講談社
2010-06-23

この連載について

初回を読む
カレー沢薫のひきこもりグルメ紀行

カレー沢薫

「ひきこもりグルメ紀行」とは、無職の漫画家・カレー沢薫氏が「部屋から一歩も出ずに全国津々浦々の食い物を手に入れ、部屋から一歩も出ずに食う」試みである!

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

fxxxMURAYAMA 生で食べてもそんなに怒られない動物死骸界のエース 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

kodelir 動物の死骸界!覇権を取ったところで死骸だけど、旨ければいいのだ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

KuyaKuwazu 香典返しのお茶で棚が溢れ、ひたすらお茶を飲んでトイレに頻繁に行っていたとしては、選択肢に馬肉は目からウロコ 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

Aspara_virtsa 熊本の民ですが、捻挫すると母が馬肉で湿布代わりに冷やしてくれたなーというの思い出した。今思えば贅沢。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite