"行為"に至るまでの会話

前回、渋沢を家にあげてしまったことで、逃げ場のなくなった百鳥ユウカ。徐々に距離を詰められ身体は熱を帯び始めていた。

セツ子の突然の帰宅に2人ともビビった。

ユウカの髪の毛を触っていた渋沢の指は引っ込められてしまう。

セツ子は、リビングで2人を見つけると、

「あら、渋沢さんも来てるの? ひょっとして昨日泊まっていった(笑)?」

珍しく艶やかな冗談を言って、さらに含み笑いをした。

「ふふふ、渋沢さんなら、いいけどね」

セツ子がそうつけ加えると、渋沢は動じずに答えた。

「僕は泊っていませんよ。でも、ユウカさんは違うところに泊ったみたいですけどね」

(え?)

しらじらしく、すぐに軽口で応える渋沢。こんな冷や水をかけられたような状況でも楽しんでいるようだ。

「あら、やっぱりユウカさんは隅に置けない人ね。もう、そんなイイ人がいたなんて」

「いえいえ! 違います! 女友達のお世話になっている家に泊まらせてもらったんです」

「へぇ、以前言ってた妊娠中の友達?」

セツ子には以前、妊娠中の友達がいることは伝えてあった。

「そうです。そこに泊まらせてもらいました。読谷村の方です」

「あぁ、ユタのおばあちゃんね。その人、占いもするんでしょう? アート教室の生徒さんから聞いたことあるわよ」

「アート教室? セツ子さん、そんなこともやってたんですか?」

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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yabuziro できるかーい 2ヶ月前 replyretweetfavorite