記者にとって情報は命である。情報がなければ仕事が成り立たない。現場でネタを引き出すためには、常に平常心を保ち、機転を利かせることが重要だ。時には噂の現場を潜入取材することもある。記者の仕事は、まるで“スパイ”のような一面もあるかもしれない。しかし、ぶっちゃけ過去にはバレてしまい冷や汗をかいた経験も一度や二度ではない。改めて訓練が必要なのではないかと考えていると、ある噂を聞きつけた。
場所は、秋葉原。ここに、スパイの訓練が受けられる日本初のバーがあるらしいのだ。
某国の情報機関、秋葉原支部に潜入
メイド喫茶やコンカフェが乱立する通りは、相変わらず多くの観光客で賑わっていた。噂の店が入っているという雑居ビル。かなり急勾配の階段を上ると、入り口が見えた。扉には「CIA秋葉原支部」と書かれている。恐る恐る扉を開けると……。
「スパイ希望の方ですか?」
そんな出迎えに一瞬ひるみつつも、店内に足を踏み入れる。今回、訪れたのは「スパイBAR AkibaCIA」だ。長官のソラ・マルティネンコさんと新人のRi2さんが説明する。
「AkibaCIA」の長官であるソラ・マルティネンコさん(左)。新人のRi2さん(右)は、ソラさんが才能を見いだし、スカウトしたという
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