堀江貴文
「
捨てる」ことに寂しさはついて回る
ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!
<「捨てる」こと>
寂しさを避けるため現状維持を選ぶ。 それは絶対に間違っている。
一度「捨てる」と決めたら、「捨てられる」側は無視する。
高校は久留米大附設高校に進学した。九州でも有数の進学校だ。
勉強のできる同級生ばかりだったが、「数学が苦手だから文系に進もう」とか、安直な思考回路のやつが多くて、げんなりした。話していても楽しくない。高校でも友だちと呼べるのは、数人程度だった。
僕は早いうちに、大学進学で東京へ行くと決めた。
日本の中心は東京であり、政治も経済も文化も東京を中心に回っている。面白い人は大勢いるだろう。刺激的な仕事も、たくさんあるはずだ。お金を稼げて、美味いものを食べられて、可愛い女の子とも知り合えるに違いない。
地元の八女市に留まる選択肢は、最初からなかった。
東京の大学へ行くと決めたものの、私立大の高い学費を、両親が払ってくれる期待は持てなかった。
国立大なら一橋大もあるけれど、九州では知名度は低い。一橋大に行くなら九州大を受験しろと言われるのが、目に見えていた。
両親が納得ずくで学費を出してくれそうな東京の大学は、東京大学しかなかった。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
27345
false
この連載について
堀江貴文
良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。
大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。
だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。
...もっと読む
著者プロフィール
1972年、福岡県八女市生まれ。実業家、株式会社ライブドア元代表取締役CEO、SNS media&consulting株式会社ファウンダー。
ライブドア代表取締役CEOだった2006年、証券取引法違反で逮捕され、懲役2年6ヶ月の実刑判決が下る。2011年6月収監、13年3月仮釈放、同年11月刑期満了。
現在は、ロケットエンジンの開発を中心に、スマホアプリのプロデュース、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の運営など、幅広く活躍。
著書に『拝金』『成金』『君がオヤジになる前に』『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』『君はどこにでも行ける』(以上、徳間書店)、『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』(ベスト新書)、『ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!』(小学館)、『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』(ぴあ)など多数。