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GUからシューズが発売されていますがどれを選べば良いのかわかりません。是非買うときの指針を教えてください。
ありがとうございます。
ファストファッションで靴が数百円~数千円で買えるのだからありがたい時代ですね。そんなユニクロ、無印良品、GUなど、国内ファストファッションの中でも靴を強化して展開しているのがGU。発売当初のモデルはまあ本当にどうしようもないくらい安っぽく、「こんなの誰が買うんだ??」と思えるような粗悪品も多かったんですが、数年経ちすっかりモノもこなれてきました。
合皮が多いGUシューズですが、合皮とはつまり化学繊維。化学繊維はテクノロジーの世界、日進月歩で開発が進んでいますから、昔の合皮と今の合皮では全く別物です。30代以上の人からすると「合皮の靴なんて大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、今の合皮はパッと見では本革と見分けがつきません。私たちプロでも「これって本革? 合皮?」「ええと……ちょっと待ってくださいね……」なんて逐一確認するほど判断に迷います。見た目でのデメリットは最早感じられないほどです。
しいて合皮のデメリットを挙げれば、歩き心地が悪いことです。本革は履いていけば徐々に馴染んでくれて足にフィットする様になりますが、合皮は化学繊維ですから経年変化がほとんどありません。経年変化がない、ということは面倒なケアが必要ないという意味でもありメリットでもあるのですが、合皮は着用感が若干硬くどうしても歩き心地は本革に勝てません。
ただ、そうしたデメリットも解消しようと、最近のGUは靴にクッション性の高いインソール(中敷)をつけています。そのため合皮特有の硬い着用感は最近では少し軽減されています。ただし靴擦れなどは本革と比べると少し発生しやすいですが、最も使っていくうちに生地がへたってくるのはあるので、そうした靴擦れも最初は絆創膏でフォローしてあげればOK。徐々に改善されていきます。特に問題はないでしょう。
さてそんな進歩著しいGUのシューズですがいくつか用途別シーン別におすすめをまとめておきますね。
デニムでもスラックスでも
BRAND:GU
ITEM:アクティブスマートローファー+E
PRICE:2,990円
まずは定番アイテムのローファー。ここ数年でメンズファッションの足元にすっかり浸透しました。スーツを思い出せば分かると思いますが、革靴は本来紐があるのが正統です。アメリカ人が好むローファーは紐がない簡易履(いかにもアメリカ人らしいですね)、正統なドレスデザインから少し崩してあるため、ドレスシューズほどかしこまった印象がなく「仕事用」に見られにくい日常使いとして浸透しました。
ただし、ドレスシューズから崩してあると言ってもやはりレザー素材(合皮だけど)の革靴。フォーマルな印象はあります。スニーカー以上ドレスシューズ未満といったところでしょう。スラックスに合わせてもキマりすぎないし、デニムに合わせても崩れすぎない。このちょうど良いバランスがローファーが好まれる理由、万能です。
黒とブラウンがありますが、どちらも良い色。ただし合皮であることが「絶対に」バレたくないならスエードモデルがおすすめです。GUの革靴は、表革風のものと裏革風のものの2タイプ展開されているものが多いです。表革のツヤツヤした風合いも合皮には見えないのですが、本革にしてはちょっとテカりがキツいのですね。なので見る人が見れば「ん?」と思われることもあるかもしれません。特にデザインがあまりないシンプルなローファーだと、素材の違いが伝わりやすい。そこでバレたくない人は、裏革風のスエードタイプがおすすめです。スエードだとツヤ感などの風合いは本革とほぼ変わらないので見分けられる人はいないでしょう。シンプルデザインのローファーだけにこのチョイスは意識してみてください。
ローファーよりカジュアルなものを選ぶならこちら
BRAND:GU
ITEM:アクティブスマートボリュームソールローファー
PRICE:2,990円
巷ではダッドスニーカーなるものが流行しています。言葉通り「お父さん(dad)」が履いているようなダサいスニーカーのこと。野暮ったくダサいダッドスニーカーをあえて選ぶことで、カッチリとした着こなしのハズしとなるトレンドです。
※参考記事「GUのダッドスニーカーは果たして買いなのか!? 着こなし含めた徹底レビュー!!」
ただダッドスニーカーは、その印象的なデザインだけにちょっと組み合わせが難しい。適当なデニムやTシャツで合わせてしまうと「本当のお父さん」みたいになっちゃうことがあるのが難点。そこで最近出てきているのが「ダッドローファー」です。
デザインはローファーだけど、ソール周りのデザインを厚めで不格好にすることでカジュアルに崩したもの。こちらのモデルもその類ですね、ローファーのソールは本来ツルッとしたものですが、こちらはアウトドアなどで使われるブロックパターンのものになっています。本来のローファーに比べると少し野暮ったいカジュアルな印象が強い。
例えばロングコートやスラックスなど、キメたスタイルにローファーを合わせると「ちょっとキザ」な印象が出てしまいます。かといってスニーカーではちょっと子供っぽく感じる……そんなときに「ダッドローファー」がおすすめです。
今年の秋冬からはドレスライクなウェアがトレンドとなっています。ロングコートや綺麗なテーラードなど、今までのストリートトレンドからは少し揺り戻しが見られており、かしこまった印象のアイテムが多い。そんなこの秋冬だからこそダッドなローファーが必要でしょう。キメすぎにさせたくないけど、かといって子供っぽいスニーカーは嫌だ。そんな人におすすめです。
ソールは厚くなると目立ちやすくなり、脚の長さがバレやすくなるのが難点です。身長を高く見せようと厚底の靴を選ぶ人は案外多いですが、実はやればやるほど身長は高く見えるけど脚は短く見えるのですね。今回はちゃんと触れませんが、足を長く見せるにはパンツと靴を一体化させることが大事、靴が目立てばパンツと靴との境界線が際立ちます。そのため脚の長さにごまかしがきかなくなるのですね。なのでコンプレックスがある人はあまり厚底の靴は選ばない方が良いのです。
※参考「脱短足!脚を長く見せる裏技はコレ!視覚効果で誰でも美しいスタイルに!」
ただこちらのGUのシューズは、商品画像を見れば分かる通り厚いといってもそこまででもないのですね。ダッドだけどそこまでソールがぶ厚くない、程よいバランスになっています。これならコンプレックスを持つ人も使えるでしょう。ご安心を。
ローファーよりドレスライクなものを選ぶならこちら
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