わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

景行天皇「ヤマトタケルは強いし美しい。神なのでは」【第十二代⑧】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

ヤマトタケル、東(あずま)へ向かう。
オトタチバナヒメの入水①

その頃、東国(あずまのくに)の蝦夷(えみし)が叛乱を起こして辺境に動揺が走りました。
景行天皇が誰を派遣しようか臣下たちに諮(はか)りますと、ヤマトタケルが進み出て言いました。
「私は西征に行かせていただきましたので、今回は兄のオオウス(大碓皇子)が良いと思います」
その言葉を聞くやいなや、オオウスは驚き、逃げて行って草原に身を隠しました。天皇は人をやって捕まえさせ御前に連れて来させると、
「何も逃げることはないだろう。嫌だと言う者を遣わすことはない。なんだ、そんなに怖がって」
と言って、オオウスを美濃を治めるために遣わしました。ヤマトタケルは気丈に言いました。
「熊襲を平定して間もないのに、今度は蝦夷が叛(そむ)きました。一体いつになれば全てを従えることができるのでしょうか。なんとか私が、急ぎ蝦夷の叛乱を平らげに参りましょう」
天皇はヤマトタケルを将軍に任じました。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

日本のはじまりを知る一冊。

マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

初回を読む
わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません