親と子って、いろいろある

近いけど、近いからこそ、うまくいかなかったり、ときに疎遠になったりしまいがちな、親子関係。子であり、親でもある福本さんにとって、親子の関係って、どんなものなのでしょう。今回からは、親子関係について語ります。

あなたは、母の日になにをプレゼントしましたか。私は、自分の肌には合わなかった化粧品を譲りました。目が見えづらい母に「なにかあったらすぐ使用停止」「朝」「夕」と大きくラべリングをして、カーネーション一本を添えた。まあ、娘のすることなんて、こんなもんっすよ。

息子は、自分が歓送迎会で頂いた花束をそのままテーブルに置いて「一カ月後の母の日までもたせとけー」って。

大型連休には、縫いかけのジーパンをベッドに残して、大きなリュックと共に、行き先も告げずに出かけて行くやつ。母の日は忘れてもええけど、困った時は母もいることを思いだしてくれればと思う。息子は私の想い、わかっているのかな?というのも、私は自分の母がなにを考えているかはわからないから。

ただ、私を産んだ母は、依然として私を卑下しているように感じる。

どこの家庭にも人様に言えない出来事のひとつやふたつはある事は聞く。今は老夫婦、仲よく助け合って暮らしているうちの親も、どうやら危機に瀕していたようだ。「あんたがそんな子じゃなかったら、とうに別れてた」という母に「なら、私がこんなんでよかったやん」と言い返してやったが。あはは。

現実、障害児を持つ夫婦の離婚率は高く、親が障害児を虐待する数は健常児の数倍多いとされる。悲しいかなそんなデータもある。なぜなら、理想の家庭、思い描いていた子育てと全く違うからだそうだ。

が、生まれてくる側は、そんなもののかけらも持たず、この世に誕生する。

命から命へのバトンタッチをするのは、人間。その命を育むのは家庭だけにおしつけたらあかん。障害児の命を省くことなく、どの命も育む社会にすることが私達、大人の務めとちゃう?

あなたは親とどんな関係を築いていますか。お母さんが好きですか? それとも毒親で困っていますか? 親子の問題って、たくさんある。障害者の親子問題もいろいろ。

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障害マストゴーオン!

福本千夏

脳性まひ者の福本千夏さん。 50歳にして就職して、さまざまな健常者と関わる中で、感じた溝を語ります。

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