うつになると、心のねじれが強く出る

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcakesで特別連載!(毎週火曜更新)

うつになると、心のねじれが強く出る

 あなたにも経験があるかもしれませんが、うつになると、いろいろな、ひねくれた自分のとらえ方みたいなものが出てきます。これは、うつの手前の状態でも同じです。
 たとえば、誰かに「今日も頑張ってるね」とニコッとされたとき。
 ある人は、「わっ、なに? あの作り笑顔。絶対お腹の中で違うことを思ってるでしょう」と思う。ある人は「頑張れって言われた。つらい」と思う。またある人は、「意味がわからないんだけど」と思う。
 そういう、ねじれた心のクセみたいなものが見えてくるのです。
 うつのときはイライラもするし、他者思考になって他罰的になるし、食べ物の嗜好と同じで、その人の変な考え方のクセが強く出てくるのです。
 うつが治ればそれが完璧になくなるかというと、違います。そういうクセは依然としてあるのです。実はそのクセも、自分を守るために必要だったりするのです。
 でも、それをわかって使うのと、わからずに出してしまうのとでは違いますよね。
 やたらと人を疑ったり、被害者意識にとらわれたり、人の身になって考えようとしなかったり、そういうクセを持った自分に気づけるのは、イヤな気分になったときやうつのときなのです。
 気分が下がっているときには、たくさんのものが積み重なった上でバランスを取って、グラグラ片足立ちしているような状態です。
 もし、「私ってこんな人間で、最低」と思ったとしても、「最低」はいらないので取ってください。「私には、こういうところがある」と、それだけを自分マニュアルに書いておけばOKなのです。

クセをなくすより「出し方」を工夫する

 私も、昔うつだったときは、ノートに自分のことをたくさん書いていました。

「ハイのときのあなたへ。あまり調子に乗っているとうつのときが来て、また死にたい気持ちになるから、ほどほどにしなさいよ」
「あなたは今、すごく落ち込んでいるかもしれないけども、もうちょっとすると躁(そう)になるときがあるから。今のことをすっかり忘れて今度は頑張りすぎて、また落ちるときがくるんだよ」

 そんなふうに、自分に向かっていろいろなことを書いていました。

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玉川真里

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcak...もっと読む

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restart20141201 ゛「私にはこういうところがある」 …自分のクセを知っているなら、そういう自分を出す場所を考えたり、出し方を考えればいい゛ https://t.co/7Zi74mnvTJ 約2ヶ月前 replyretweetfavorite