週刊ダイヤモンド
だからデジタル改革が進まない! 今も続く編集局内人事抗争【実名入り】
【人事格差】
テクノロジー企業がメディア事業を侵食する中、伝統メディアは今なお「編集局」という閉ざされた世界で権力闘争を繰り広げている。編集優先の「人事格差」は改革を遅らせるだけだ。
東京・大手町の産経新聞東京本社では7月以降、大阪弁が飛び交う機会が増えたという。
産経では長年、「正論路線」を突き進む政治部閥が経営を牛耳ってきた。ところが、政治部出身の熊坂隆光現会長の後を2017年に継いだ大阪社会部畑の飯塚浩彦社長が7月の人事で強権を発動。政治部出身の執行役員や編集局総務(人事や予算をつかさどる編集局ナンバー2)をラインから外し、代わりに大阪社会部出身者を重用したのだ。社内には、現執行部を「大阪社会部内閣」とやゆする向きもある。
会社に派閥争いはつきもの。ただ、新聞社のそれがいびつなのは、営業vs製造といった部門間の争いではなく、産経と同じように編集部門内の争いになるケースが多い点だ。
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この連載について
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混迷の度を強めるメディア業界は、テクノロジーの劇的な進化によってさらなる変革の波にのまれており、これから数年で業界の序列は大きく変わる可能性が高い。新序列を決めるのは「財務」「テクノロジー」「人事」「待遇」という4つの格差だ。勝ち残る...もっと読む
著者プロフィール
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