ネット通販会社としてのイメージが強いアマゾンだが、実は利益を稼ぐのはクラウド事業だ。アマゾン ウェブ サービス(AWS)の2017年の営業利益は43億ドル。他部門の赤字を補い、アマゾン全体の営業利益41億ドルを上回る。売上高は年率40%超の成長が続く。
AWSの世界シェアは5割を超え、今やビジネスに欠かせないITインフラとなりつつある。世界19地域に建てた大規模データセンター群を海底ケーブルなどでつないだ巨大ネットワーク上に、ストレージ、データベース、データ分析、AI(人工知能)、セキュリティなど、140以上のサービスを法人向けに展開する。
成長が加速したきっかけは2010年、今や世界最大の動画ストリーミングサービスに成長した米ネットフリックスがAWSを導入したことだ。動画という巨大なデータを遅延なく世界中に配信するための数え切れない要望をAWSは実現し、評価を高めた。
ネットフリックスの元ITインフラ責任者で、現在はAWSでクラウドアーキテクチャ担当副社長を務めるエイドリアン・コッククロフト氏は、「AWSは大企業の顧客からの学びを基に戦略のロードマップを描くべきだ、ということを学んだ」と振り返る。
誰もがAIを使える「新機能」も投入
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