運だけのギャンブラーには「時間」を使えば必ず勝てる

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

時間は運より強い

人は自分のミクロとマクロな居場所が完璧でないとき、ついつい他人の人生と自分を比較してしまいがちです。特に、今まで同じ立場にいた人が、気づいたら圧倒的に充実しているように見えたりすると、時に激しい嫉妬の感情に見舞われることもあります。しかし、本書でミクロとマクロの居場所の構築方法を知ったのであれば、今後はいちいち他人の人生を気にする必要はありません。あなたには自分の居場所があるのですから。

そもそも「時間」という要素のほうが、「運」よりも絶対に強いことは明らかです。麻雀やトランプなどのゲームでは、運がよければ少しは勝つことも可能ですが、長時間化するとともに得意な人には絶対に勝てません。これは人生でも同じです。何をするべきかを自分がわかっていれば、時間さえかければ、それをわかっていない人よりよいパフォーマンスを必ず出すことができるのです。

ミクロとマクロともに居場所の質は常に変化するので、人は居心地のよい居場所を確保するアクションを起こし続ける必要があります。

私自身も、インプロを学ぶ留学生、国際放送局のディレクター、放送作家、即興力養成講師と、次々に肩書を変えながら、マクロな居場所を確保し、それに付随するかたちでミクロな居場所を構築してきました。実は自分にしかできない何かを見つけて、本当に人から必要とされていると感じ始めたのも30代に入ってからで、20代は試行錯誤の連続で周囲によく嫉妬していたものです。しかし、それはインプロと時間が解決してくれました。

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この連載は、下記の本の内容が元になっています。

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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nenkosutra 悩みには、2種類あります。何かを調べたり人に聞いたりすることで解決できる問題への悩みと、いくら頭を使っても絶対に答えが出ない問題への悩みです。(本文より) 8ヶ月前 replyretweetfavorite