マクロの居場所のループから外れるとツライ
この図のハッピー以外の段階での膠着状態が続きすぎると、ループが回せず、人生のレールから外れてしまった感覚に陥り、ドロップアウトしてしまう人が出てきます。人生という一度しかない勝負で完敗してしまうと、何をやっても無駄な努力にすぎないと感じて、すべてを放り出す人が出てきてしまいます。
最近、「マウンティング」という言葉がすっかり一般化しましたが、このマウンティングに精を出す人も、実はマクロな居場所のドロップアウト組です。
たとえば、SNSでも見かける「セレブ主婦キャラ」の人たちは夫の職業や収入を張り合ってマウンティングをしています。もちろん架空の人物を演じている人もいますが、本物もいます。では、なぜそんなことをしているかというと、仕事や社会で輝いている人々と自分を比較し、「自分はもっとすごいはず」と今の役割である「妻」や「母親」というマクロな居場所に満足できず、とはいえ、それ以外の役割を見つけられずに何をしてよいかわからない状態になっているのです。つまりマウンティングを通じて自分の存在価値を探ることをやめられないのです。
他にも、ひきこもりやアルコールに溺れたりする人、過労死するほどにブラック企業に尽くす人なども、マクロループ(マクロの居場所)からのドロップアウト組です。しかし、自分の置かれた状況を理解してループに戻ることを意識すれば、必ずマクロな居場所を再び確保することができ、ハッピーな状態を再び構築できるので心配はいりません。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
人気の連載