人生のレールから外れてしまった時の対処

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

マクロの居場所のループから外れるとツライ

この図のハッピー以外の段階での膠着状態が続きすぎると、ループが回せず、人生のレールから外れてしまった感覚に陥り、ドロップアウトしてしまう人が出てきます。人生という一度しかない勝負で完敗してしまうと、何をやっても無駄な努力にすぎないと感じて、すべてを放り出す人が出てきてしまいます。

最近、「マウンティング」という言葉がすっかり一般化しましたが、このマウンティングに精を出す人も、実はマクロな居場所のドロップアウト組です。

たとえば、SNSでも見かける「セレブ主婦キャラ」の人たちは夫の職業や収入を張り合ってマウンティングをしています。もちろん架空の人物を演じている人もいますが、本物もいます。では、なぜそんなことをしているかというと、仕事や社会で輝いている人々と自分を比較し、「自分はもっとすごいはず」と今の役割である「妻」や「母親」というマクロな居場所に満足できず、とはいえ、それ以外の役割を見つけられずに何をしてよいかわからない状態になっているのです。つまりマウンティングを通じて自分の存在価値を探ることをやめられないのです。

他にも、ひきこもりやアルコールに溺れたりする人、過労死するほどにブラック企業に尽くす人なども、マクロループ(マクロの居場所)からのドロップアウト組です。しかし、自分の置かれた状況を理解してループに戻ることを意識すれば、必ずマクロな居場所を再び確保することができ、ハッピーな状態を再び構築できるので心配はいりません。

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この連載は、下記の本の内容が元になっています。

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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コメント

yuria_klove 貢献できること、かぁ…。仕事はある程度がんばってるけど、あとはね…そんなに人間関係とか不得意で、難しいね… 8ヶ月前 replyretweetfavorite

cookingkumasan "誰かに「ありがとう」と言われるような行動をするように思考を変化させる必要があるのです" 8ヶ月前 replyretweetfavorite