アメリカの若者がマフィアに入る理由の1つ「日常での居場所のなさ」

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

居場所の常識が、反社会的な場合

明らかに自分をダメにする居場所に、居場所の常識が反社会的な場合があります。実は、居場所と反社会的行動は関係が深いので、要注意です。

アメリカでは、マフィアの世界に入るきっかけの大きな理由に、「居場所がなかったこと」が挙げられます。不法移民として入国すると、そのステイタスのために正規の職業に就くのが難しく、また言語の壁からコミュニケーションに苦労し、信頼できる知人もおらず、孤独になりがちです。

しかし、マフィアに働き手として労働力を提供すれば、衣食住と仲間(先輩・後輩)という物理的な居場所や、組織の一員という役割で(違法な)仕事を得ることができるなど、居心地のよい居場所の要素のすべてを満たしてくれます。ですから、最初はマフィアに入る気持ちがなくとも、そこにしか居場所がないと感じる人はどんどんその泥沼にはまっていってしまうのです。

反社会的な居場所に所属する人は日本でも同じです。また、違法ビジネスに手を染める人も同じです。

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『居場所の無い』痛みは、コミュニケーションで何とかできる!

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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