メッセージのない友達申請はお断り」は偏屈すぎて損

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

ネットのマナー問題

2章でも言及しましたが、人が集まる所には必ずマナー問題が発生します。同じくネットの居場所にもマナー問題が頻発しています。

たとえば、「メッセージのない友達申請はお断り」ということに強くこだわっている人にとっては、それを無視して友達申請してくることは非常に不愉快なことです。しかし、その一方でいちいち返信するのが面倒になるので、メッセージを送られることを嫌がる人もいます。このようにメッセージを送る送らないというマナーは法律とは異なり、絶対的なルールはありません。

この問題には、2つのアプローチが重要です。1つは「友人申請には一言メッセージが不可欠」と考えている人も不要と考えている人も、自分とは異なる考えの人がいることを理解する力をもち、リスペクトするということです(2章で述べたクリスチャンの話と同じです)。

そしてもう1つは、無駄に正義感をもたないことです。自分の考えを過剰に表明すると、自分の考えとは違う人を拒絶することになります。リアルでは文脈の中でののし柔らかく主張できることも、SNSでは単に糾弾していたり、罵っているようにしか見えないことがあります。そうなると「気難しい人」と周りに思われてしまい、居場所をつくる上ではまったくメリットはありません。

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『居場所の無い』痛みは、コミュニケーションで何とかできる!

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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