第3章 SNS、インターネットでの居場所のつくり方
ネットの居場所は、ミクロの居場所の一種
現在、ビジネスでもプライベートでもフェイスブック、ツイッター、Instagram、LINEなど、SNSをまったく使っていない人を見つけるほうが難しいのではないでしょうか(私自身は、アメリカ留学時代にMyspaceを使い、フェイスブックもまだアメリカの大学生限定だった時代から使用していました)。
しかし、そのSNSの中で居心地よい居場所を見つけているという人は、それほど多くはないと思います。というよりも、そもそもSNSが居場所になりうるのかという疑問がまずは浮上するでしょう。
しかし、身構える必要はまったくありません。その多くは、数十人規模の人間同士のコミュニケーションの上に成り立っているものだからです。つまり、ミクロな居場所の一種なのです。ですから、会社、学校、バー、スナック、習い事の教室というような、人間が集まる箱の1つでしかありません。
バーで居場所を見つけられる人とそうでない人がいるように、SNSで居場所を見つけられる人とそうでない人がいます。ですから、SNSで居場所を絶対見つけなくてはいけないわけではなく、SNSを通じた居場所づくりを意識しすぎるのはよくありません。SNSもリアルな人間がいてこそであり、人間関係であることには何ら変わりがないからです。つまり、そこで居場所を見つけることができれば、それを受け入れるという、リアルな人間関係と同じスタンスでいいのです。
また、これまで『お題』に対する役割をどう見つけるかについて説明してきましたが、ここからはその先にある具体的な『行動』についての指針を示したいと思います。
確かに、SNSやインターネットもリアルな居場所と同様に、それぞれ居場所づくりの作法は若干違います。ですが、その違いについては詳しく説明するので心配はいりません。おそらく居場所づくり全般における『行動』を通じて、ネットでの居場所づくりを理解しやすくなるはずです。
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