自分に興味を持ってくれる人にギブを集中投下
人から受け取るテイクは、自分では気づきにくいものです。ですから、できるだけ自分からのギブを増やす努力をすると、自分の見えていないテイクにも対応ができ、バランスが取れることが多くなります。これがギブがとても肝心な理由です。とはいえ、やみくもにギブをしていても非効率です。そこで、よいギブの方法をご紹介します。
ついつい、人は自分が興味を持った相手にギブをして、それが戻ってこないと悲しくなります。しかし、あなたが興味をもっていても、相手があなたに興味があるとは限らないので、そういう結果になる可能性をゼロにすることはできません。
しかし、自分に興味を持ってくれる人にギブを集中投下したら事情は変わります。ですから、あなたが興味を少しでも持てる相手であれば、相手のことを深く知ろうという姿勢でギブをし続けてみるのです。もちろん、すでに述べたように独りよがりのギブではなく、相手がほしいと思っているギブをすることが肝心です(これは「コンプリメント」、つまり「ありがとう」を集めるという感覚をイメージするとわかりやすいはずです)。
ちなみに、ここでいう「集中投下」は、特定の1、2人にギブを偏らせるという意味ではなく、そういった人に会ったときにはギブする習慣にするという意味なので、どうか誤解しないでください。
私はカリフォルニア州サンディエゴで1学期だけ学生として過ごし、数カ月ユースホステルに滞在したことがあります。滞在して2週間がすぎると、私はそのホステルで古株になり、新しく泊まる人に地元の観光名所などを尋ねられることも増え、そのときにギブを集中投下することにしました。
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