あの頼られるアニキの、アメリカ生活が全然上手くいかなかった理由

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

第2章 リアルな居場所づくり

この世に2つと同じノリの居場所はない

前章で、図の❷に居場所を複数持つことをおススメしました。

さらにその複数の居場所が重ならないようにすることもお伝えしました。しかし、現実にはついつい同じノリの別の居場所を探しがちです。自分はたった1つのキャラクターで構成されていると考えてしまいますが、それは錯覚です。

ほとんどの親は自分の子供と接しているときと、大人同士のコミュニティでのキャラクターを使い分けているはずです。たとえば、職場の人と家族ぐるみでバーベキューをした際に、普段はお調子者の同僚が真摯に子供と向き合っている姿など意外な一面を見ることもあります。

人は置かれた人間関係によって、キャラクターを使い分けて生きていくのが普通です。そして、そのキャラクターは、新たな人との出会いによって成長したときに誕生します。

このように新たなキャラクターを見つけた場合、共通の居場所の『お題』に対する役割が変わってきます。たとえば、新入社員の仕事上の失敗に対して、「直属の上司」というキャラクターで接する場合と、「他部署の先輩」として接する場合では、言動だけでなく、ストレスの度合いもまったく違うはずです。

それにもかかわらず、新しいキャラクターを得る前の「過去に居心地のよかった居場所」にこだわり続けると、自分が成長する可能性は期待できなくなります。なぜなら、新たな自分を発見するチャンスを自ら失っているからです。

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『居場所の無い』痛みは、コミュニケーションで何とかできる!

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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