自分の役割を大げさに演じる!そうすれば、遠慮が消えて楽になる

MITやスタンフォード大学などのMBAの授業にも取り入れられている即興演劇論(インプロ)をベースに、『自分の居場所はどこにある?』を深掘りする連載 (不定期更新)

役割を自分自身で決めてはダメ

居場所での自分の役割をキャッチし、居場所メンバーに何らかのギブを与えると、その場所は誰にとっても居心地のよいものになります。ギブを与えることに関しては、「ありがとう」という言葉を集めるイメージを持つことをおススメします(先ほど述べた「コンプリメント」です)。ただし、重要なのは、自分に無理のないことで、さまざまなギブを周りに与えるということです。

そうしていると、自分では思ってもみなかったことで周囲から「ありがとう」と言ってもらえる場面に出合うはずです。また、目的までは明確に見えてこなくても、周りが喜んでいる様子から自分の役割だけはわかってくるケースもあります。そういう場合は、周りの人にハッピーになってもらいたいという目的があるという解釈で(抽象的ではありますが)十分です。

そういったことに気づいたら、それが自分の役割と自覚して、まっとうする気持ちを持ちましょう。ただし、同じ人であっても、居場所ごとに役割は変わります。ですから、「私の居場所での役割はいつもこれ」と、事前に決めないことが大切です。

役割を過剰なぐらいに演じること

この居場所のコアなメンバーになりたいと思うような場所を見つけた場合、自分の役割を少しだけ過剰に演じることを意識しましょう。ここで重要なのは「意識すること」であり、「無理すること」ではありません。自分でやっていて、楽しいことを意識的に詰め込んでいくというイメージです。ですから、自分に合わないことを無理してやる必要はありません。そもそもそれでは長続きしません。

たとえば、私は年配の方が多い職場では、「パソコンなら任せておいて!」という役割を自分に与えたり、緊張状態の子供たちに作文を教えるイベントでは、「おどける先生」という役割を自分に与え、その居場所の居心地をコントロールしています。アメリカ留学時代は、ホットドッグを一口で食べるなど、「くだらないことに何でもチャレンジする奴」という役割を演じて、溶け込んでいました。

このように一人の人間であっても、場所によって自分の役割を変えます。その際に重要なのは、少し過剰なぐらいに演じることです。なぜなら、誰もが遠慮しがちだからです。

たとえば、相談を受ける役割を演じるなら、少し大げさにでも身を乗り出してみると、「この人は相談を受けるのが好きなんだな」と思ってもらえ、相手は遠慮なく、あなたの懐に飛び込むことができます。

本音が見えたり、必要とされているという感覚が、居場所の居心地をよくします。文字通り「過剰」にする必要はありません。自分が疲れてしまっては意味がないからです。でも、「過剰に見える」、もしくは「過剰な雰囲気」を見せれば、相手の遠慮を解くことができます。

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

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