迷惑な人」「ワガママな人」も、集団内で愛されキャラになる理由

アメリカ留学をした後の、ひきこもり状態を乗り越え、放送作家・即興力養成講師として活動する渡辺龍太が、MITやスタンフォード大学などのMBAの授業にも取り入れられている即興演劇論(インプロ)をベースに、『自分の居場所はどこにある?』を深掘りする連載 (不定期更新)

■ 皆から愛される、「イジられ、おバカキャラ」

私の友人に、ものすごく迷惑な人がいます。たとえば、「相談がある」と、私を呼び出しておきながら大遅刻をし、遅れて到着したかと思えば、他の人と電話で話し込むなど、普通では考えられないことをやる人です。

しかし、彼は私の友人関係の中で居場所を確立しています。なぜなら、彼は本当に迷惑な人ですが、皆から愛される、「イジられ、おバカキャラ」としての役割をまっとうしているからです。

この友人はバカなことをやって周囲をビックリさせますが、その上でそれをカバーする何かを持っています。たとえば、彼は当たり前のように遅刻しますが、急に思いつめたように「普段、遅刻して悪いから」とサプライズで豪華なお酒の差し入れを持って来て、涙ぐみながら急に謝り出すなど、それがかえって面白いと感じさせるのです。その結果、彼がいると、居場所の居心地が非常によくなります。

この迷惑行動ばかりする友人をインプロで解説します。彼は「居場所のメンバーに楽しくいてもらいたい」という目的が明確にあり、それを忠実に遂行する役割をまっとうすることで、周りに感謝されています。これは「コンプリメント」といい、「ありがとうを集める」行為です(これについては後ほど詳しく説明します)。

このように不真面目であったり、自分のいいところが見つけられず、自分には何の役割があるのかと思う人もいるかもしれません。極端ではありますが、ご紹介した私の友人のように、自分のマイナス面を埋めるようなギブを周りに与えるように心がければ、周囲はあなたのマイナス面を笑ってくれるはずです。それができれば、あなたも自分の短所で周囲を和ませるという、居場所での役割をまっとうすることができます。

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

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