待遇を良くしても、新入社員が会社を辞めてしまう理由

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてまで、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

ミクロとマクロ、両方の居場所を確保する

さて、居場所というと、家族、職場など、多くて数十人ぐらいの人間関係を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。しかし、数人程度のミクロなものだけでなく、社会的な居場所という非常にマクロなものがあります。実は、この「自分は世間から、どう思われるのか」「自分が何者であるか」を正確に答えられる自己認識の確立、つまりマクロな居場所の確保が人間には不可欠です。

これがうまくいかない人は、家族や友達などでいくらミクロな居場所を確保できていても、社会的にはうまくいっていないことがあります。たとえば、ひきこもりの人は、家族に経済的に世話をしてもらうなど、ある意味では居心地のよい居場所を確保しており、家庭内などミクロな居場所では「コミュニケーション強者」といえます。

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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konnitihahiroki ひきこもりの人が「コミュニケーション強者」である理由 https://t.co/tsysgGnR6d #スマートニュース 約2ヶ月前 replyretweetfavorite