ミクロとマクロ、両方の居場所を確保する
さて、居場所というと、家族、職場など、多くて数十人ぐらいの人間関係を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。しかし、数人程度のミクロなものだけでなく、社会的な居場所という非常にマクロなものがあります。実は、この「自分は世間から、どう思われるのか」「自分が何者であるか」を正確に答えられる自己認識の確立、つまりマクロな居場所の確保が人間には不可欠です。
これがうまくいかない人は、家族や友達などでいくらミクロな居場所を確保できていても、社会的にはうまくいっていないことがあります。たとえば、ひきこもりの人は、家族に経済的に世話をしてもらうなど、ある意味では居心地のよい居場所を確保しており、家庭内などミクロな居場所では「コミュニケーション強者」といえます。
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