夫に少しでも気分良く仕事を辞めてもらうために100万円かけた

転勤が嫌すぎて旦那さんに仕事を辞めてもらったという下田美咲さん。しかし、転勤した当初は、新居やその土地を好きになるために100万円以上を使い、やれるだけのことをやったといいます。どんな努力や工夫をしてきたのでしょうか?

前回、【転勤をしたことによってどんなストレスが発生していたか】について書いた。

ストレスを感じながらも、限界を迎えるまでの2ヶ月間、私はやれるだけのことをしていた。

「転勤先を好きになるためにはどうすればいいだろうか」「新居を嫌いにならないために何を買えばいいだろうか。どうカスタムすれば快適になるだろうか」

ひたすらそればかり考えて暮らしていた。

その結果として、たったの2ヶ月の間に100万円くらい使ったし、たったの2ヶ月だったけれど「もう、転勤を吉とするためにやれる努力のネタは尽きた」という境地にたどり着き、限界を迎えた。

さて今回は【具体的にどんな努力をしていたのか】について、書いていこうと思う。

タクシーのほうがコスパがいいと思っていたけれど

まず、新居は徒歩圏に何もないような辺鄙な場所だったから、そんな環境で快適に暮らしていくために、自転車を2台買った。

不動産屋さん曰く「この街は坂道だらけです」とのことだったため、息子を連れて公園や児童館へ通うにあたり「絶対に電動自転車じゃないと厳しい」と判断して、高品質なチャイルドシート付きの最新の電動自転車を買った。

また、スーパーも遠かったから荷物も詰めるようにカゴをカスタムし、土地勘のない街を自転車であちこち巡るために、ハンドルにナビを取り付けるための装置も買った。

さらには、暮らし始めてみると「これは車もないと話にならないな」と思った。自転車圏内には好みの飲食店が一軒もなく、引っ越した途端に一気に食生活がつまらなくなった感じがして、このままだとヤバイと思った。それに、電気屋さんに行くにしても、ベビーグッズの買い出しに行くにしても車がないと不便で、生活がままならなかった。

しかしながら私は、まる3年ほど運転をしておらず、もはや免許がないのと同然の暮らしをしていて、実のところもう2度と自動車の運転をせずに生きていくつもりでもあった。

というのも、まず運転が苦手だったし、それに車の維持費等を考えると「結局タクシーに乗る方がコスパがいいのでは」という風に思っていた。だから、車を所有する意欲などなかった。

なのだけど、転勤してから、田舎だからなのかタクシーが全然捕まらなくなった。どこに行くにしてもまず「呼べるタクシーが見つからない」という問題が起きて、それは帰るときにも同様で(もちろん道路に出ても全くタクシーが通りかからない)、いちいち途方に暮れた。家から最寄り駅まで徒歩20分もかかるくせにタクシーが呼べないんじゃ、もはや雨の日に快適に出かける手段が存在していない。

途方に暮れると、夫婦ケンカの元になった。すごく馬鹿馬鹿しいと思った。

父や弟に協力してもらって運転の猛特訓

それですぐに「お金の問題ではなく、どちらかというと時間と気力を大切にするために、この土地で暮らしていくならば自家用車が必要だ。タクシーの手配で時間を無駄にしたり気力をすり減らすことには、代えられないわ……」という結論が出て、引っ越して1ヶ月も経つ頃には、車を購入する方向で気持ちが固まった。

しかしながら、丸3年間も運転をしていないと「運転する時ってまずギアをどうするんだけ……?」というレベルでちんぷんかんぷんになっていたため、まずは運転の猛特訓から取り組む必要があった。

それで、実家から父や弟に何度も遠路はるばると来てもらっては、教官役を務めてもらい、1ヶ月かけて運転練習に励んだ。

また、久しぶりに車の運転をするにあたって、眼科へ行って視力を測り、度付きのコンタクトを発注し、メガネも新調した。

そこまでして、"車のある生活"を手配した。

そうして運転を再開したものの、「私、やっぱり車の運転が苦手だ」と感じたため、29歳まで免許を取らずに生きてきた夫を説得して教習所に送り込むことも実行し、彼は教習通いを始めていた。

30万のダイニングセットを捨てた

家の中の話をすると、家具なども新居に合わせてかなり買い替えた。

たとえば、ダイニングセット。1年ほど前に30万以上かけて購入して愛用していたものが、新居だと大きく感じて、このままだと暮らしているだけでストレスになると思ったから、捨てた。そして小ぶりなものを新調した。

そんな風に、新居にフィットしていないと感じたものはどんどん捨てて、合うものを買った。

たとえばカーテン。サイズがちゃんと合っていないと家の雰囲気が悪くなるし目障りになってストレスだから、すべてジャストサイズなものをオーダーした。たとえば棚。壁紙やフローリングの色に合うように買い換えた。

また玄関が狭くてベビーカーを置く場所がなかったため、ベビーカーを収納するための倉庫を買って、庭に設置した(しかし、湿気がこもるためベビーカーが腐るという事件が起こった。それによりベビーカーを新調する羽目にもなった)。

また、息子が階段から落ちないようにするために、階段の上と下にベビーガードを取り付けたり、納戸をクローゼットにするために組み立て式の家具を買った。収納が充実してない家だったから空間を少しでも有効活用するために、収納系のアイディアグッズは数え切れないほど買い込んだ。宅配ボックスもない家だったから、一軒家用の宅配ボックスも買った。

また階段のある家で暮らし始めたら家事がいきなりハードに感じるようになったから、少しでも家事を減らすために、食洗機を買いに行き(しかし、見積もりまでとって工事の人にも来てもらったのに、特殊な水道管でどうやっても食洗機を取り付けられないことが発覚して、絶望した)、掃除機をかける手間も省くためにルンバも導入した。

街を好きになるための努力

転勤先の土地自体を好きになるための努力も、やれるだけのことをした。

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下田美咲の口説き方

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