企業がSNSで伝えたいことを伝えるコツは「1行目」に全力を注ぐこと

企業がSNSアカウントを運営するとき、どうしても自分たちが伝えたい情報を詰め込んだり、見栄えを優先した投稿をしたりしてしまいがちです。ですが、現実にはSNS上の文章はほとんど読まれていません。「目にとまったとしても1行目と画像だけ」と指摘するのは森美術館のSNSを運用する洞田貫晋一朗さん。少しでも興味を持ってもらえる投稿にするにはどうすればいいのでしょうか。著書『シェアする美術』から紹介します。

SNSは「秒の戦い」

残念ですが、SNSの文章は、ほとんど読まれていないと思っています。

どれだけ頑張って書いた投稿も、タイムライン上では、他の大量の情報に埋もれてしまう。このタイムラインという仕組みは、SNS担当者の悩みのタネです。小さなスマートフォンの画面で、表示されるかどうかの一瞬でササッとスライドされて、どんどん流されていく。これは企業の「中の人」だけでなく、一般ユーザーでも同じ悩みがあるはずです。

では、ユーザーに目をとめてもらうにはどうしたらよいでしょうか。

前提として、テキストはなかなか読んでもらえないと覚悟しましょう。もし読まれても、最初の1行と画像だけと考えてください。

最初の1行を見て、瞬時に写真に目を移し、興味を持ってくれた人だけがテキストを読んでくれる。その判断に、おそらく1秒もかかっていないでしょう。まさにSNSは「秒の戦い」だと思います。

1行目で興味を持ってもらうには、前置きなどを書いている余裕はありません。ですから、その投稿で一番伝えたいこと、大事なことを、1行目で表現してみてください。私はたいてい1行目を、これはどんな投稿なのかという「タイトル」にしています(【写真1】)。


投稿する写真につけるテキストの1行目は、これはどんな投稿なのかという「タイトル」にしている

また、「スライドしないで指を止めてほしい」という気持ちで、絵文字などのアイキャッチを入れることもあります。ただし、感覚的に、絵文字は多用しすぎると、どこが重要なのかわからなくなってしまいます。また、投稿の説得力や、投稿によっては信用度を落とすことになりますので、少なめに使用したほうがいいと思います。

そして、2行目から本文になりますが、ここでも前置きは不要です。私は2行目まででなるべく伝わるように心がけています

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この連載について

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シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略

洞田貫晋一朗

森美術館のSNS運用を手掛ける洞田貫晋一朗さんの著書『シェアする美術』から、全12回にわたって連載形式で本の中身を紹介します。国内の美術館では随一のフォロワー数を誇る森美術館ですが、そこに至るまでにどんな工夫がなされてきたのでしょうか...もっと読む

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