第4回】なぜ世界から叩かれるのか?

岩崎夏海さんと枡野浩一さんの対談もいよいよ最終回。「天才」を自認し、それを標榜するがゆえに、周囲から批判を受けることも多い岩崎さんと枡野さん。2人が叩かれる背景には、人を叩くことによってカタルシスを得たいという、人間の無意識下における複雑な欲望がが隠されていました。

人生を戦略的に生きる

丸山桜奈(以下、丸山) お話を聞いていて、今の岩崎さんは、かなり戦略的に生きていらっしゃるんだなと思いました。

岩崎夏海(以下、岩崎) 僕は、もっとしたたかに生きないといけないなと思っていますよ。僕はピカソが好きなんですけど、彼の生き方、したたかさが好きなんですね。人に譲るところは譲りながら、図々しく自分の領地を広げていくという。譲歩をすることで、次のステップでその見返りが受けられるわけです。だから、いろいろな流れを戦略的に長い目で見ると「ここで譲歩しておいた方が得だな」という局面があるんです。

丸山 昔、岩崎さんとお仕事させていただいてましたけど、当時の岩崎さんは譲歩なんて絶対にしなかったじゃないですか。「これが正しいから、譲らない」ということがたくさんあって、職場でもよく揉めていた。私は「この強情合戦は、どう展開していくんだろう」と思いながら見ていた記憶があるんですけど(笑)。とにかくずっと、いろんな人とケンカをしてるんですよ。いったいどういうタイミングで考えが変わったんですか?

岩崎 秋元(康)さんのところにいるときだね。それまでは戦略的に生きるのが嫌いだったんですよ。でも、戦略的に生きるのを嫌っている自分がイヤになって、戦略的にやってみたら、それはそれで楽しかった(笑)。

枡野浩一(以下、枡野) 僕も岩崎さんには、譲らない人というイメージがありました。たとえば、「はてなの社長は、僕に恩があるのだから、僕に会いに来るべきだ」と書かれたことがあったじゃないですか。僕は「その通りだ」と思いましたけど、日本人って、そういうことを自分で言うのを嫌うじゃないですか。匿名で人に言わせたり、方法はいろいろあると思うんですけど、岩崎さんは自分で言っていらした。あれはすごいなと思いました。

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天才であるということ—岩崎夏海×枡野浩一対談

岩崎夏海 /枡野浩一

小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』で270万部を売り上げ、社会現象を巻き起こした岩崎夏海さんと、歌人・芸人・小説家としてマルチな才能を惜しみなく発揮し続ける枡野浩一さん。「ぼくのことをすごい...もっと読む

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cafe_petit 「自分が見たい幻想を投影できるものが、人は好き」まさにその通りだ/岩崎夏海×枡野浩一対談|枡野浩一 @toiimasunomo /岩崎夏海 @huckleberry2008 |cakes(ケイクス) https://t.co/k98LV0c3PS 4年弱前 replyretweetfavorite

fujinejima あーこれってそうかも→“人って、自分がかつて克服したことをやってる人に腹が立つ” 4年以上前 replyretweetfavorite

jinmenso 枡野浩一まで自称天才扱いされててふいた https://t.co/3EOhclw21N 4年以上前 replyretweetfavorite

staff_huckl そういえば、この間枡野さんアウトデラックスに出られてて面白かったですね。 4年以上前 replyretweetfavorite