※「フェル先生のさわやか人生相談」は、noteの定期購読マガジン「週刊フェル」にお引越ししました。詳細は記事の最後をお読みください。
現在、よその家の旦那と半同棲しています。
いつもフェルディナント・ヤマグチさんの記事をいろいろと楽しく拝見しています。ご意見をいただきたいのは、どうしたら子どもを持つことや結婚を諦められるか、ということです。
私は少し特殊な家庭で育ちました。母は職場不倫の末に私と弟を産みました。私が小さい頃、父は他の人と結婚していました。小学生の時に「お父さんとお母さんに結婚してもらいたいかい?」と言われ、してほしいと頼みましたがそれは実現せず。いまも2人は入籍していないままですが、父はずっと母と私たち姉弟と暮らしており、今も母と2人暮らしです。母は父の経済力を頼らずに家を買い、子ども2人を大学まで卒業させました。
そういう親を見てきたので、結婚して同じ苗字を名乗る世間一般の人生が全てではないと思っています。昔は「母と同じ生き方はしない、結婚して出産して幸せな奥さんになる」と思っていましたが、いま現在、私はよその家の旦那と半同棲しています。
その人は既婚者特有の小綺麗さなんかはなく、私よりもかなり安月給の甲斐性なし(お金を貸すことはありません)。私を甘やかすことも猫可愛がりすることもないし、むしろ私が成長するよう仕事については手厳しいです。私のよき理解者で、その人といる時の自分が一番のびのびしていると思うので、何年も一緒に暮らしています(私の家にいないのは週に1日か2日です)。
その人に「子どもが欲しい、1人で育てるし認知もしなくていい、迷惑はかけない」と頼んだことがありますが、「自分は子どもが好きじゃない。息子に負担を残すわけにもいかない」と断られました。「離婚して」と言ったことはありません。前に一度、離婚の話し合いが頓挫した様子なのと、離婚するしないは私が口出しすることではなく、その人の問題だからです。
私は子どもを産むならその人の子どもがいいと思っています。その人以外の子どもは欲しくないので、独身の男を探して結婚するつもりにはなれません。親のことも見ているので、その人と結婚しなくても一緒にいられればいいと思っています。好きな人同士でも子どもを持てない場合もありますし。それでも折に触れて、子どもが欲しい、結婚という確かな約束が欲しいと思って独身の男とデートしますが、私の家で待っている他所の家の旦那のことが頭をよぎって楽しめずに帰宅します。
私は男好きで寂しがり屋のアバズレでしたが、その人といれば自分らしく生きていけそうだという手応えを得ました。愛人だ、都合のいい女だと第三者に見られてもいいから、私はその人と心穏やかに生きていきたいのです。その一方で、子どもや結婚が諦められなくて時々混乱します。どうやって折り合いをつけていくべきでしょうか。
(29歳、女性、編集記者、ゆき)
A.今回は結婚と出産にお悩みの29歳女性編集記者さんからのご相談です。29歳。大台を目前にして、いろいろと悩むお年頃ですね。これから一人前の編集者として成長していくにしても、また一人の女性として幸福を追求していくにしても、一秒たりとも気を抜くことが出来ない、長い人生の中でも取り分け大切な数年です。
そんな大事な時期に、あなたは他人の旦那を咥えこんで不倫生活にうつつを抜かしているという。しかも不倫相手は若いあなたよりも低所得で、あなたの部屋に週5,6回のペースで転がり込んで来るという甲斐性なし。週イチペースでしか家に帰らないのですから、相手の結婚生活は既に破綻している状態なのに、それでも離婚は出来んわ現妻とのガキが心配で子供は作れんわとヌルい事を抜かすのですから、ロクデナシとは正しくその不倫相手のためにある言葉ですね。
甲斐性無しでロクデナシ。いったいそんな男のどこが良いのかサッパリ分かりませんが、蓼食う虫も好き好きということなのでしょう
あなたの「その人以外の子どもは欲しくない」という強い思い。そして不倫相手からの「自分は子どもが好きじゃない。息子に負担を残すわけにもいかない」なる明確な回答。それでも「子どもや結婚が諦められなくて」という女性としての切なる願い。それら相反する要素に際して、「どうやって折り合いをつけていくべきでしょうか」というあなたの悩み。
何の関係の無い女性であれば、無理心中でも駆け落ちでも好きにしたらええがな、と申し上げるところなのですが、他ならぬ当欄の愛読者からのご相談です。誠心誠意お答え申し上げましょう。誠心誠意と申し上げましたが、今回は相当厳しくお話しますので、ここでひとつ大きく深呼吸をして、心を落ち着かせてから聞いて下さい。
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