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こんにちは、きのコです。
最近、こんな記事を見かけました。
束縛しない関係性“オープン・リレーションシップ”を認めたセレブカップル7組
この記事を読んで、「これってポリアモリーのこと?」と思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、ポリアモリーと似ているけれどもちょっと違う言葉、「オープン リレーションシップ」と「リレーションシップ アナーキー」を取り上げてみたいと思います。
ポリアモリーとのちがい
オープン リレーションシップとは、カップルがその関係を“開く”こと。つまり、カップル外でのデートやセックスやお付き合いに合意しているパートナーシップのあり方です。オープン リレーションシップを実践するカップルが結婚している場合は、オープン マリッジとも呼ばれます。
ポリアモリーと重なる部分もある概念ですが、オープン リレーションシップはあくまでも“核”となる2人のカップルがあり、その関係性をオープンにするもの。ポリアモリーの中でも、トライアドと呼ばれる「3人カップル」のかたちや、ポリフィデリティという「決まった複数人の中でのみお付き合いをする」というかたちとは違うといえます。
そしてリレーションシップ アナーキーとは、社会や文化の規範に囚われずにあらゆる関係性のあり方を自らで決める、というあり方です。複数人と同時に関係性をもつ場合もありますが、「この人は恋人」「この人は友人」「これは性的な関係」「これはプラトニックな関係」などと区別をしたり序列をつけたりすることはありません。すべての関係性に対して、それぞれがどのような形でもよいし、どのようなレベルのコミットメントでもよい、とするスタイルで、ポリアモリーよりも10年近く後に作られた言葉です。
直訳すれば「関係性無政府状態」。無政府状態の「政府」とは、実際の政府よりも「他人」や「社会」と言い換えた方が理解しやすい。つまり自分と誰かの関係性を他人に支配させないとする考え方だ。
(小島雄一郎『「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と「リレーションシップ・アナーキー」はバンド名じゃないけど、パンクロックな気がする。』より)
自由度が高いほどいい関係?
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