そんな自分を責める必要はありません
「子どもの敏感すぎる行動にイライラして、つい、きつい言葉を投げてしまいます。理解できないわけではないのです、自分も幼いころ敏感なタイプだったから。だけど、優しく 接することができません。早く幼稚園に行くようになってほしい、そうしたら少し離れら れるという思いで、入園を心待ちにしている自分がいます」
一般に、親がHSPでないと、子どもがわざとやっているように思えたり、つい急かし てしまったり、口調が厳しくなってしまったり、一緒に楽しめなかったりして、イライラ がつのってきやすいのです。また、親がHSPだと、子どもの感じていることがよくわか り、子どもの問いにうまく答えられ、共通の楽しみ方ができるのですが、自分がしてほし かったことを押し付けたり、手や口を出しすぎて過保護になったり、共感しすぎて冷静になれなかったり、対外的に弱かったりして、子育てに難しさが起こります。
自分も敏感だったのに子どもを受け入れることができないというのは、おそらく母親自 身の過去に辛い経験があるのです。子どもと向き合うことで、自分の過去と過剰につなが ってしまうのだと思われます。
敏感すぎる人は、親の顔色をみて言いたいことも言えずに、いつも誰かに振り回されて 育ってきた人が多いのです。責任感や自責感が強く、自信もないため、ミスをしないよう に、他人に批判されないように、とても気を遣ってしまいます。家事も子育ても完璧を目 指し、疲れ果ててしまうのです。
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