日本と欧州を往復していると、日本に到着した途端にほっとすることが多いです。
なにせ日本ではトイレの便座が割れていることを心配しなくて構いませんし、床はどこも綺麗なので靴が汚れることを心配する必要もないのです。
駅や店舗の出入り口での強烈なスキミング犯罪も稀ですし、 ATM が壊れていてお金が出てこないということもありません。
スーパーやコンビニには腐った食べ物は並んでいないので商品をいちいち確認する必要もありません。ナイフで斬りつけてくる人もほとんどいないのも本当にありがたいことです。
(つまり欧州の多くの国ではこういう事が当たり前なわけなのですが)
コンビニやスーパー、百貨店には洒落たものが溢れ、外食は清潔で安くて明るく、交通機関は正確で綺麗。人々は小綺麗で、とにかく危険がない。
なんとなくフワフワしていて、国全体がディズニーラランドみたいな夢想感と非現実感に溢れています。まるで現実なんて考えなくていいのよ、という感じで。
その一方で、日本のいまのぼんやりした豊かさや幸せな感じは、なんとなく続く気がするのだけど、多分そうはならなくて、少子高齢化がジワジワと首を絞めるような感じで、気がつくと公民館や道路がボロボロになっていて、仕事がなくなっていくのです。
わかるでしょうか。
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