ノリと愛嬌で生きてきたド文系ホテルマン・翔太の夜

ノリの良さと愛嬌で生きてきた29歳ド文系ホテルマン・翔太が母校の高校に凱旋講演。講演後、後輩にLINEぜめにあい有頂天になっていますが、そのままで終わるわけもなく……。

1

「頼む! 一生のお願い」

この言葉を聞くのは、いったい何度目だろう。は、わざとうんざりした表情を、通称マツケンに向けた。桜が散り始める4月初旬、翔太とマツケンはお互い仕事を終え、居酒屋でちょうど一杯目を空けたところだ。

 翔太とマツケンは県立青陽高校の同級生。10年前に卒業し、いまも年に数回は会って酒を酌み交わす仲だ。「一生のお願い」はマツケンの高校時代からの口癖だった。当時、この台詞のせいでいったい何度〝カラオケ合コン〟をセッティングするはめになったかわからない。

「あのな、お前の一生のお願いはいったいいくつあるんだよ」

「まあまあそう言わずに、俺と翔太の仲じゃんよ」

「ったく……親父さんからのご指名かよ」

「そういうこと。へへっ」

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

数学のプロフェッショナルによる「超・数学的青春自己啓発小説」爆誕!

この連載について

初回を読む
論理ガール -人生がときめく数学的思考のモノガタリ-

深沢真太郎

ビジネス数学教育家・深沢真太郎が満を持して書き下ろした、青春数学自己啓発小説! 「私たち若者に、間違ったことを教えないでくださいーー。」 ひょんなことから母校の高校で卒業生講演会に招かれた29歳のド文系ホテルマン...もっと読む

関連記事

関連キーワード

コメント

shinchan0922 第2話が公開。 7日前 replyretweetfavorite

shinchan0922 私は友達が少ないです。でも幸せです。 「友達は多い方がいい」は論理的に正しくない⁉︎|深沢真太郎 @shinchan0922 | 3ヶ月前 replyretweetfavorite