焼酎のタピオカ割り【パリッコ】

あらためて、タピオカブームですね。ちょっと小腹がすいたときに意外とよかったりします。でもお酒との相性は?今回は、そんな今をときめくタピオカについてパリッコさんが書いてくれています。
なんだか気ぜわしい僕たちの毎日には、楽しくて、ちょっとホッとできる「お酒」が必要だ! 本連載はそんなお酒をこよなく愛するあまり、「酒の穴」というユニットを結成してしまったパリッコさんとスズキナオさんが、酒にまつわるアレコレをゆるーく、ぬるーく書いていくリレーエッセイです。過去の連載へはこちらから。

第3次タピオカブーム

タピオカ人気の勢いがとどまるところをしりません。
タピオカとは、南米などが原産のキャッサバというイモから製造したデンプンのこと。それを丸い粒に成形し、ミルクティーなどとともに太いストローで吸って食べるスイーツとして、今、日本中で大ブームを巻き起こしています。

といっても、タピオカってけっこう昔からあるものですよね。思えばタピオカに関してあまりに無知なもので、少し調べてみたところ、古くは1992年、現在主流の黒いものではなく、白いタピオカが入ったココナッツミルクが最初に流行したんだそうです。続いて2000年ごろ、2008年ごろにそれぞれ、台湾が発祥の黒いタピオカが使われたドリンクがブームとなり、現在の状況は、黒タピオカに限定し、「第3次タピオカブーム」と呼ばれているのだそう。ふむふむ、なんとなく頭の中がすっきりしたぞ。

それにしても、昨今のタピオカ人気はすごい。2019年8月現在、原宿だけで29店舗、全国には300店舗以上の専門店ができているというのだから驚きです。先日何気なく見ていたTV番組では、原宿に期間限定でオープンするテーマパーク「東京タピオカランド」の情報が流れていました。バリエーション豊富なタピオカドリンクが飲み比べられるほか、施設内にはたくさんのフォトブースが設置され、タピオカモチーフのオブジェの前で記念撮影ができる。大盛況の会場に来ている人たちへのインタビューでは「飲むのはもちろん、映える写真を撮りたいから来た」と語る方々が多数いました。つまりその本質は東京ディズニーランドと同じであり、タピオカを模した黒いバルーンは、イコールミッキーマウスであるということ。それを見ていて僕、思ったんですよね。「能天気で最高!」と。

地元にまで専門店が

タピオカ人気のすごさをもっとも実感したのは、僕の地元である大泉学園にまで専門店ができているのを発見した時。南口の駅前にあった古い八百屋さんが、ある日突然「四葉茶坊」というタピオカ屋さんに変わっていたんです。八百屋がなくなってしまったのは寂しいけれども、事情はわからないししかたない。それはそれとして、でっかいタピオカドリンクのオブジェを屋根に配したお店の外観と「大泉のどこにこんなに!?」って勢いで集まっている若い女性たちの盛り上がりを見ていたら、またしても思ってしまったんです。「能天気で最高!」と。

酒飲みの御多分にもれず、僕は甘いものにはほとんど興味がありません。でっかいカップにたっぷんたっぷんに入ったタピオカミルクティーを「飲んでみたいな」と思う気持ちはゼロに近いです。いや、もちろんタピオカが悪いのではなく、僕がそういう性質だというだけなんですが、そんなことはいちいち説明しなくてもわかってるか。とにかく、神様から「お前は一生タピオカ禁止!」という罰を受けても、痛くも痒くもありません。しかしながら、昨今のタピオカ界隈のポップな雰囲気は非常に好ましい。あわよくば、自分もその片鱗に触れてみたい。でもな~……タピオカな~……う~ん……。あ! 酒で割ればいいんじゃん!

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
パリッコ、スズキナオののんだ? のんだ!

スズキナオ /パリッコ

なんだか気ぜわしい僕たちの毎日には、楽しくて、ちょっとホッとできる「お酒」が必要だ! 本連載はそんなお酒をこよなく愛するあまり、「酒の穴」というユニットを結成してしまったパリッコさんとスズキナオさんが、酒にまつわるアレコレをゆるーく、...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード