ウエディング準備のリストについて5話に書いたが、真っ先に決めなければならないリストにあるのは予算やベニュー(結婚式場や披露宴会場)だけではない。「式のテーマ」もそのひとつだ。日本に住んでいる人は「結婚式にテーマなんてあるの?」と不思議に思うことだろう。今回はそれについて語ろうと思う。
アメリカで行われる個性的な結婚式のテーマ
「テーマ」には会場の場所や雰囲気だけでなく、参列者のドレスコード(フォーマルかカジュアルかなどの衣服のルール)も含まれる。
伝統的なウエディングのドレスコード「ブラックタイ」では、男性はタキシード、女性はロングドレス着用
アメリカでは教会と会員制カントリークラブの組み合わせとか、ホテルを使った披露宴とかが一般的だったが、最近は「個性」を表現するためのチョイスが増えているようだ。
場所に関しては、アメリカではビーチや農場といったアウトドアだけでなく、レンタルできる博物館や美術館という選択肢もある。場所代だけで最低250万円ほどかかるが、ボストンのジョン・F・ケネディ博物館もウエディングに使える。
新郎新婦と参列者が、住んでいる場所ではなく、ハワイやフランスのお城などの観光地に行って式を挙げる「デスティネーション・ウエディング」も人気がある。これは、日本人もよくやっているので想像しやすいだろう。
ナンタケット島でのビーチ・ウエディングは平均1000万円ほどかかるようだが、それでもニューヨーク周辺のリッチなカップルに人気がある
最近人気のテーマには、「伝統なんてクソ喰らえ」的に個性を競う「オルタナ」とか、ジャズエイジの1920年代やヒッピー時代の1960年代など特定の過去の時代を選ぶ「ビンテージ」といったものがあるらしい。
アリソンとベンの結婚式は、わが家の裏庭を使うので、一応「バックヤード・ウエディング」ということになる。2人はそれに加えて自分らしさを表現するユニークなテーマを決めた。
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2人が決めた結婚式のテーマ