「SNSやらないと不便じゃない?」に裁判官の答えは
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
開店当初からずっと通ってくれている河井くん(仮名)、今、裁判官をやっているんですね。先日、久しぶりに来店したので色んな話をしたのですが、河井くん、SNSを全くやっていないそうなんです。別に職場にSNS禁止という決まりはないそうで、実際にやっている裁判官っているし、それで話題になっていることもありましたが、実はSNSをやる裁判官って少数派だそうなんです。
「あ、この人あの判決をした裁判官だ」って特定されると面倒くさいことがあるかもしれないし、中途半端に裁判に関わる人と繋がってしまうと、何かをお願いされたり忠告されたりする可能性もあるから、まあSNSはしないそうなんです。もちろんスマホは持っているそうですが、たまにYahoo!ニュースや時事通信を見たり、お気に入りにいれてあるレコード屋や洋服屋の新入荷情報を見たりするだけ。あと、LINEは使ってるそうです。
で、「SNSやらないと不便じゃない?」って聞いてみたら、「全然。林さんはSNSでどんな情報を得てます?」って言うので、あ、そうかあ、言われてみればそんな大した情報はないか、あの人旅行してるんだ、とか、飲み会楽しそう、とか、そんなものです。でも、「結婚しました」みたいな報告を聞けるのは有意義ですよね。そんなことを伝えると、「結婚したっていうのは、本人から直接、飲みながら報告してもらいたいです」って言うんです。
河井くん、裁判官だからなのか、「一次情報」っていうのにこだわるんですね。安易に検索したりもしないそうなんです。1人飲みが大好きで、色んな飲み屋を1人でハシゴするんです。最近、三茶に越してきたそうで、「林さん、三茶に何かオススメのお店ありますか?」って言うんです。普通、「三茶 1人飲み」って感じで検索しますよね。でも河井くんは、「飲食店は、飲食店のスタッフにオススメを聞くのが一番」って決めてるそうなんです。
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