研究職に安定的な雇用環境を

【インタビュー】
ノーベル賞学者かく語りき⑧
山中伸弥(2012年 ノーベル生理学・医学賞受賞)

※『週刊ダイヤモンド』2016年6月11日号の記事(山中教授の書面での回答)を抜粋

 人間のiPS細胞の論文を発表するまでは一研究者として、小さなグループを率い、iPS細胞の樹立に向け日夜、実験に没頭していました。

 しかし、論文を発表してからの10年間は、医療への応用のためにさまざまな疾患を研究されている多くの研究グループとの連携や、さらにはさまざまな研究支援者、例えば、知的財産や契約、広報などの専門家と連携することの必要性を痛感しました。この10年間は、研究者と支援者から成る大きな組織をつくることに注力する日々でした。

 再生医療はまだ新しい分野です。どんな細胞を移植すれば安全で、どんな細胞が危険なのか、十分な判断基準がありません。10年後、20年後には現在研究が進められている細胞移植による治療が実現し、より一般的になるのではないかと期待しています。

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週刊ダイヤモンド 2018年12/8号 [雑誌]

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ダイヤモンド社; 週刊版
2018-12-03

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日本人はもうノーベル賞を獲れない

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21世紀に入ってからというもの、米国に次ぐ数のノーベル賞受賞者を輩出している日本だが、実は科学技術立国の足元は驚くほど揺らいでいる。近年の科学技術政策の実態を知る関係者ほど、「このままではもうノーベル賞など期待できない」と嘆く。どうい...もっと読む

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