たとえば、お説教。
こっちが「わかりました」と言っても、ネチネチ、同じことを言ってくる。
たとえば、飲み会。
同じジョークや使い古された自慢話を、何度も繰り返してくる。
話がしつこい人って、ムカつきますよね。
何度も何度も同じ話を繰り返されると、まるで壊れたレコードを聴かされているようで頭がおかしくなります。
そこでついあなたは、「その話、前に聞きましたよ」とか「いや、わかってます。○○ってことですよね」と、さえぎったり、話を追い越したりしたくなります。が、それは得策とは言えません。
「失礼だな」と顔を真っ赤にして怒り出したりしたら大変ですし、逆に「そんなこと言わないでよ……」と悲しい顔をさせようものなら、変な罪悪感が芽生えます。
最悪なのは「え、その話、ちょっと違うな」「わかってないな君は。よし、最初から話してやろう」と振り出しに戻られること。結果的にダメージは何倍にもなってしまいます。
では、いったい、どうすればいいのでしょうか?
無限ループする会話に、ただただ心をすり減らすしかないのでしょうか?
◆「かまってちゃん」が同じネタを使い回す
同じ話を何度もしてくる人は、リアクションを欲しがる人です。
たとえば飲み会の例なら、人から「面白い」「なるほど」と言われたい、かまってほしい、そういう気持ちが抑えきれないわけです。
だから、一度ウケた話や、一度「なるほど」と納得してもらえた話を、しつこくしつこく繰り返す。
お説教も同じ構造です。「反省しました」「すみませんでした」というリアクションが欲しくて、ネチネチと同じお説教をしてくる。
手持ちの話のストックがないので、同じ話を使い回す。リアクションは欲しいのに、新しい努力はしない。
たとえるなら、SNSで同じネタを何度も投稿して、「いいね!」を稼ごうとする人、といったところでしょうか。
ですから、この場合、「すごいですね!」も「反省しました」も、ふてくされた表情も、すべてのリアクションが彼らの思うつぼになります。
「かまってほしい」と願う承認欲求は、誰にでもあるもの。ですが、彼らはあまりに芸がなさ過ぎる、手抜きが過ぎる。これはいけません。
というわけでなるべくなら、いちばんきつい方法でこらしめたいものです。
そこで彼らには、「究極のノーリアクション」をお見舞いしましょう。
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