「最近、夫とうまくいってなくて……」
「ああ、子どもが産まれるときに仲悪くなるっていうあれでしょう? それってさ」
「実は転職を考えてて……」
「はいはい、転職ね。30半ばになるとみんな考えだすよね。それはつまりさ」
なんでもかんでもすぐ先回りして、勝手に決めつけてくる人っていますよね。あなたが始めた話を途中でさえぎって、「それってこういうことだよね」と要約したがる。
せっかくこっちがまじめに話しているのに、「よくあることだ」といわんばかりに十把一絡げにされるのは、単純にムカつきます。
そこで「いや、私の場合はちょっと違って」「人によるんじゃないですか?」と反論しても、相手は黙ってくれません。
「いや、そう言うけど、結局みんなそうなんだって」
「いいや、人によらないね。大体そういう悩みってさ」
と、なぜかますます元気になってしまいます。
「違う」と言ってるのに、聞く耳を持たない。個人の話をしているのに、すぐにパターン化してくる。
いったいなぜ、彼らはそんなことばかり言ってくるのでしょう?
そんな人たちに対抗するには、どうすればいいのでしょうか?
◆「頭いい気取り」はタチが悪い
すぐ決めつけたがる人は、自分のことを「頭がいい」と思っています。
パターンやカテゴリーで考えるのが大好きで、それを他のケースにあてはめるのが楽しくてしょうがない。あまりに好きすぎるので、目の前の人の話をきちんと聞こうとしない。
「ふむふむ、あのパターンの話ね」「はいはい、これ、前に聞いた話と一緒だな」と、勝手に納得し、勝手に悦に入っている。
それだけならまだしも、「また同じ話か……」と飽き飽きして、内心あくびをしていたりもします。いやはや、これではまっとうな会話とは言えません。
あなたがどれだけ「その他大勢のような扱いをしないでほしい」とクレームを言っても、「だって同じでしょ?」と鼻で笑われるだけ。
「人によりますよね」と食い下がっても、「そう? ○○さんも●●さんもそういう話してたよ」と、いけしゃあしゃあと他の例を出してくる。
そういう「決めつけたがり」に対しては、まじめに反論するだけムダです。言い返せば言い返すだけ彼らは喜んで自分の知見をひけらかしてくる。
では、いったい、どうしたら彼らをぎゃふんと言わせられるのでしょうか?
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